ギフト

ねなしぐさ はな娘

第1話

大丈夫。

─なら、大丈夫よ。


━━━━━━━━━━━━━━━


ギフト。贈り物。そう、人は誰かに何かを貰ってる。物、経験、出来事、想い。

時にして要らない、自分には耳の痛い話、それかもしくは好ましくないネガティブなギフトも、またギフトなのだ。

だから私たちはそれを色々な面から考えて、

受け取って、喜んだり共感したりできるんだ。


私たちの「生きている」事はまさしくギフトで出来ている。


ちなみに今日の私のギフトはスーパーで買った

大きなプリンと同じくよく行くスーパーの割引情報の書かれたチラシだ。


小さな、些細なことでいい。


幸せは見ようとしない人の目には小さすぎるから、

小さな幸せを見つけたなら

公園で四つ葉のクローバーを偶然見つけた並に

喜ぼう。


言葉は力で、「力」をコントロール出来るのも自分だから。

技量や経験で何とかできるものではなく、

「なんとなく」とか気分とか。気持ちが大きく入るから、理性がいる。


理性と感情と知性。

これが人に与えられた最大のプレゼントだ。


大丈夫、今日も私は大丈夫。

呟いて家を出た。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る