第2話 あたし、何やってるんだろう?

ゆっくり目の朝食を取り、今日は何をしようと考える

友達はみんな、新入社員として新しい生活を始めてる…

あ〜あ、あたしだけ取り残されてるな〜



公務員試験、全滅して

就職も決まらないまま卒業した


ハローワークへ行き就活を始めたけど、自分がどんな仕事に就きたいのか?

それさえも分からない…

とりあえず、今日も行ってみるか?



そんな状態が5月の連休まで続いた




『みのり、ここで働いてみないか?お父さんの友達が人手が足りなくて困ってるから、みのりに是非働いて欲しいと言ってきたんだけど?』



『え〜?やだよ!あたし、金融機関は考えてなかったもん』



『何もしないで家にいるなら、働きながら仕事探したっていいんじゃない?』



あ、そうか?



そんな父の一言で、あたしは臨時職員として、金融機関の就職が決まった




自分で決めた就職先じゃなかったのもあって、毎日、なんでここで働いてるんだろう?そんな気持ちで日々を過ごした。



『早く新しい就職先探さなきゃ』



そう思ってはいても、やはり働きながら探すのは難しかった。




『みのりさん、正職員の試験があるんだけど受けてみない?』



『支店長、ありがとうございます。でも、正職員になる気はないので、辞退させて頂きます。』



『そうか…残念だが仕方ないね。』



金融機関になんの魅力も感じなかった。

あたしの支店は、全員年上で歳の近い人は1人もいない。そんな環境も嫌だった。



何日かして、また支店長が試験を受けないか?と言う。

あたしは、同じ言葉を繰り返す。



また何日かすると、支店長が試験を受けないか?と…

3度目…




さすがに、断るのが気まずくなり…

優柔不断なあたしは、試験を受けることになってしまった。





ノー勉で受験

30分で退室(笑)





なのに、合格してしまった…





あ〜あ

いつもそう。

自分の考えがあまり無く、高校も親に言われるまま決めた。

大学もそう…



なにやってんだ?あたし…


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君といた夏〜Summer with you〜 みのり @mmmk0927

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