少女少年

Joe

プロローグ

今日の空は灰色にコバルトブルーを滲ませたような何とも表現のし難いような模様を浮かばせた。


薄暗い部屋。ステンドグラスの装飾のある窓1つ。ぶら下がる暖かなオレンジの豆電球が1つ。


私は本を読む。何回読んでも掴み所がない。木の椅子に座っている。


窓の近くに人影が通りはしゃいだような声を出した。


「今日はきっと満月だ。」


どこかで猫が欠伸をした。きっと夜は深くなる。

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