冴えない高校生

雨宮 沙耶

第1話




「ねぇねぇ…君B組でしょ!美穂と一緒のクラスだよね!」



「え、、あ、うん、そうだけど,どうしたの?」


 すごい可愛い子だ…ショートカットで制服がとても似合ってる、

 俺みたいなモブ男と一緒にいちゃいけない人だ。



「今日さぁ、美穂いないから一緒に帰らない?」




「いよいよ〜、一緒に帰ろ!」


 

 初めて女子と帰る、てか初めて相手から話しかけられた…名前なんて言うんだろ、てか喋り方きおつけなきゃ。、なんかノリで帰ろって言ったけど、どうしよう笑

 

 

 変な風に思われたりして嫌われたら嫌だしたな。



「えっと、あのさ!名前なんて言うの?」


 

 誰か褒めて、俺が頑張ってるから



「あぁあ、ごめんごめん笑笑」


「私、鈴木まいって言うんだ、急にごめんね笑」



 ヤバイめっちゃ恥ずかしい、なんでだ…



「俺は藤井照って言うんだけど、よろしく!」



「よろしくね!この前さぁ放課後誰かと一緒に帰ってたよね?あれもしかして彼女?笑」



 

 ……え?放課後?、、あっ!あれか文化祭の準備でたまたま川村と一緒に電車乗ってた時か、モブ男に彼女はいません笑笑



「あぁ川村ね、あれは文化祭の準備してて、一緒に帰ろって言われたからだよ笑。俺なんかに彼女いないよ。」



 川村、川村美咲同じクラスメイトだ、川村はショートカットで剣道部だ、かわいいか、可愛くないと言ったら顔の偏差値は下の方だ。



「鈴木って彼氏いるの?」



 これ、この情報結構大事、それによって会話の内容とか決まるし、会話のキャッチボールしなきゃこいつ面白くねぇとか、つまんねぇとか思われそうだし。


 てか、学校から駅遠いいよな、二十分はかかる。



 「え?私?いないない笑、あ!あのさ!文化祭の時!二人で一緒に写真撮らない?」



 ……、一瞬思考が停止した

 

 え、なんでかって?考えてみろよ、ブスな男がめっちゃかわいい女の子に一緒に写真撮ろって言われたら、頭パニックだよ。しかも、あってまだ間もないのに。



「うん!もちろんいいよ!、てか俺とこの出し物の準備あんま進んでないんだよね、そっちのクラス結構進んでるよね笑」


 もちろん文化祭の話だ。



「あぁー先生がめっちゃ張り切ってんだよね笑なんか生徒以上に楽しんでるっていうか笑」



「えぇーめっちゃ楽しそういいなぁ笑、あっ!LINE交換しない?」


 俺氏勇気振り絞って頑張って聞きに行ったぞ、誰か褒めてくれ。あ、でもいうタイミングミスったか?笑



「全然いいよ〜!あ!そろそろ駅着くね、私横浜で降りるんだけど、藤井はどこでおりるの〜?」



「うん?ほんとだ話してたら意外着くの早いね笑」

「俺も横浜で降りるよ!」



……



  横浜だ…あれから、頑張って話してたけど、あんまり会話うまくいかなかった…はぁ、次がもしあるならもっとうまく話さなきゃ、



「やっと横浜ついたね!、私これからバイトだから、バイバイ〜」



「うん!じゃぁねぇ」



 はぁ、楽しかった、でも鈴木はもしかしたらあんましつまんない思いしてんのかも、、まぁ、俺は早く家に帰って、アニメでも見るか!












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