7+1
日和かや
序章 始まりの歌
暗い部屋の中心だけが、取り囲む蝋燭によって明るく灯されている。
どうやらそこには、円に縁取られた複雑な図形と、古代の文字が書かれているようだ。
そしてフードを被った男達が蝋燭の間を埋めるように石の床に座り、絶え間なく歌い続けている。
重厚で、計算され尽くした旋律。
それが神聖な歌であるということは、教えられずとも、誰しも分かることであろう。
それは祈り。
尊き想い。
多くの人々の切なる願いを届けるための歌。
――我らを、
終わりが始ろうとするこの世界を救い給え。
どうかまだ見ぬ勇敢な御方よ。
はるか彼方に御坐す、ただ一人の勇者よ。
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