王子!!王子!!何処に行ったの!!私の下着を返しなさい!!

一ノ瀬 彩音

第1話 王女グラマス・アングル

私事、王女グラマス・アングルは25歳で一国の王女をしているのでした。


王女である私は隣国の王子とお付き合いさせて頂いているのですけど、

実際には王子とは婚約している仲です。


王子のお名前はミイス・マールで年齢25歳です。


私とミイスは同い年ですけれど、ミイスは悪戯が大好きで私の下着を

持ち出して今は逃亡しているのです。


私の下着に興味があって持ち出すのはわかりますけれど、それでも

何処かに持って行くというのは許せません。


そこで私は王子ミイスから下着を取り戻すために探す事に致します。


「王子ミイス! 王子ミイス!」


私は叫んでいるのですけど、王子ミイスは見つかりません。


私自身はドレスを着ているので動きにくいですけど、それでも王女なので

ドレスを着ていないといけないのです。


「本当に王子ミイスは何処にいるの!?」


私はだんだんとイライラしてくるのですけれど、それでも未だに王子ミイスは見つかりません。


下着を持ったまま、城内をウロウロされるだけでも嫌なのに、本当に失礼な王子です。


私は一旦、自室に戻るとドレスから軽装な物に着替えて再び、王子ミイスを探しに行きます。


王子ミイスを探していると一人の兵士と鉢合わせたので私は声をかけるのです。


「いつもいつも巡回ありがとうございます」


「いえっ、これがお仕事なので」


「そういえば、王子ミイスを見かけませんでしたか?」


「いいえっ、見てません」


「そうですか、ありがとうございます」


私は兵士とお話が終わると王子ミイスを捜索します。


捜索していると王子ミイスらしき人物を見つけたので私は急いで向かいます。


急いで向かっている私ですけど、王子ミイスらしき人物を見失うと

後から聞き覚えのある声がするので振り向くとそこには王子ミイスが居ました。


「こらっ! 王子ミイス待ちなさいっ!」


「げっ、見つかったか、逃げる」


王子ミイスは私に見つかるとすぐさま逃げ出してしまうのです。


私も走って王子ミイスを追いかけるのでした。


走って王子ミイスを追いかけていると王子ミイスがいきなり立ち止まっていたので

私は追いつく事が出来るのです。


「王子ミイス、私の下着を返しなさい」


「これの事か?」


王子ミイスは私の下着を手に持って持ち上げるとこう言います。


「王女グラマスがこんな下着を穿いているとはね」


「恥ずかしいから返して」


「返して欲しければ取り返してみろっ」


「そうするわよ」


私は王子ミイスに詰め寄ると王子ミイスは私の下着を放り投げるのでした。


放り投げられた下着を私は見事掴むとこれで王子ミイスを追いかける必要が

なくなるのですけど、それで私は安心しません。


「どうして私の下着なんかを」


「婚約しているんだ、下着の1つや2ついいだろ」


「はぁっ、良くないです」


「良くないのか」


「そうです」


「まぁ、楽しかったからいいかな」


「私はちっとも楽しくありませんでした!!」


「そうか、それは残念だ」


私は王子ミイスの唇にキスするのでした。


キスすると王子ミイスからも私の唇にキスしてくれるのです。


「愛しているの」


「俺も愛している」


2人はまたキスし合っているのでした。


王女グラマスも何だかんだいっても王子ミイスの事を愛しているので

何をしても許してしまう感じでしょう。


2人にとって愛とはきっと素敵な事なのでしょう。

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王子!!王子!!何処に行ったの!!私の下着を返しなさい!! 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019

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