第2話 『恋愛』 ある日、女の子を拾った
ある日、女の子を拾った。
十六歳の俺とは五歳離れた、小学生五年生の少女。
その子は、誰も通らない交差点の下で、雨なのに傘も差さずに立っていた。
信号のおかげで偶に照らされるその体は、明らかに誰かに怪我を負わされた形跡がある。
スカートから覗く白い足には、青い痣も複数みられる。
俺は
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