第5話 紅葉と仲直り

あ、紅葉と都逢がゲームバトルしてる。

「あれ?そう言えば都逢ちゃんはお風呂入らなくていいの?」

「あ、これから入ろうとしてたのよ」

「じゃあ待ってるよ」

紅葉と二人っきり気まずい

「おーい。月咲風呂入ろー」

「あ、都逢ちょっと来てくれ」

「何と?月咲」

「いいから来てくれ」

「何をこの私を呼ぶの?」

なんか言って言いながら二階に行ってしまった。

「…………」

「…………」

しばらく無言が続き話しかけずらい雰囲気になってしまった。

「も、紅葉お茶飲むか?」

「いらない」

もう10分くらいたったかな?

「よし!紅葉、翔ゲームするよ!」

「ほら、都逢髪の毛をふけ」

「べつにいいじゃない」

「ほらふくぞ」

「うぅ」

「はい。いいぞ」

「あ、じゃあ月咲も一緒にやろ」

「いいぞ」

「やった」

「あと、20分だぞ」

「わかってるよ」

「20分って9時までか?」

「ああ、そうだよ」

「早寝だな」

「子供だからな」

「子供言うな!早くやるよ!はい、みんな」

「じゃあまた亀を使うね」

「じゃあ私は恐竜使うよ!」

「私はマリナを使うとするか」

「都逢ちゃんは何使うの?」

「ん~。この桃姫を使う!」

「あ!負けた2人は明日の買い出しに行くってのはどうだ?」

「あ、それ面白い!賛成、賛成!」

「ま、やってあげても良いわよ」

「俺はどっちでも良いよ」

「じゃあ決まり!レーススタート!」

やっぱり紅葉はこういうのやるときは楽しそうな顔

するな。今謝れば…いや逆効果かな?

「翔?始めるよ。ほら、ほら」

「都逢ちゃん楽しそうだね!」

「ま、私が勝つから楽しいのよ!」

「強気だね!都逢ちゃん。私だって強いから…あ、ミスった」

「あ、私も」

「よーし。私勝てる!」

「あー俺2番だったか」

「うぅー。負けちゃった」

あれ?紅葉に勝った!いつぶりかな?あれ?今日4番?少しミスっても大丈夫なはずなのに。

「あー負けちゃった。今日は調子が悪いのかな?」

「あれ?紅葉強いんじゃないの?」

「んー今日は調子が悪いな」

~15分後~

「翔と都逢の勝ちだな」

「あれ?俺勝ったの?」

「よーし!明日の買い出しは紅葉と月咲だ!きちんと行ってくるんだな」

「あはは。しょうがないな。負けたから買ってくるね。一緒に行こうね月咲さん」

やっぱり紅葉は負けても楽しそうだな。さっきから紅葉のことばかり考えている…やっぱりあれが原因かな?

「じゃあ寝るぞ!じゃあなまた明日」

「「「はーい」」」

「おやすみ~」

「おやすみ!」

「お休み」

「おやすみだな」

ふぅ…明日もう一回謝るか。それにしても今日疲れたな。いろいろありすぎだな

コンコン

ん?誰だ?こんな時間にドアをたたくなんて

「誰?」

「お兄ちゃん。入っていい?」

「あ、紅葉か。いいよ。どうした?眠れないのか?やっぱり布団が変わったからか?」

「うん。お兄ちゃんんにはなんでもお見通しなんだね」

「うん。まあな」

「ほら。今日だけだよ」

「うん」

「紅葉。昼間はごめんな」

「ううん、もういいよ」

「なんだかんだで紅葉も甘いよな」

照れくさそうに笑った。そんな紅葉を見て俺も照れくさい気持ちなるな。

「そういえば、なんで今日負けたの?」

「お兄ちゃんに怒っちゃったからどうやって許してあげようかな?って考えてたの」

「そうだったのか。じゃあ明日俺が代わりに行こうか?」

「ううん。月咲さんとも仲良くなりたいし」

「そっか」

「じゃあお休み」

「ああ、お休み」

そう言って俺と紅葉は眠った。このときに俺は明日の朝にあんなことになるとは

朝になって俺は目覚めた。そしたら…

「おーい。翔!起こしに来てやったぞ。ってお、お、お、お前ら何やってるんだ!」

「あ、お兄ちゃんおはよう…あ、都逢ちゃんもおはよう」

「て、お前はなんでそんなに落ち着いてられるの?」

「だってお兄ちゃんだし」

「お、お、お、男のお人と一緒に寝たらこ、こ、子供ができちゃうんだよ!」

「ち、ち違うぞ!それは間違えだ」

「じゃあ、どうやるのだ?」

「いやそれは…」

小学生にどう説明するんだよ。こんなの説明できないよ

(なぁ紅葉どうする?)

(私も説明できないよ…ここは誤魔化そう)

「あー都逢ちゃん。兄妹では大丈夫なんだぞ」

自分で言っていてえ苦しい。

「なーんだ。そうだったのか」

よかった…

(何とかなったな)

(うん)

「あ、月咲が早く降りてこい。朝ご飯できてるぞ」

「あ、うん」

「Ok]

「あ、月咲ごめん。朝ご飯も作るんだった?」

「いや朝ご飯は私がいつも作ってるよ」

「ありがとうな月咲。俺にも手伝えることがあったら言ってくれ遠慮はいらないよ」

「じゃあ早速だがそのお皿を運んでくれ」

「わかった。机に置けば良いのだな」

「よろしく」

「あ、私も手伝うよ」

「あ、私もやる!」

「ふぅ~それじゃあ食べるよ!いただきます」

「「「いただきます」」」

「あ、月咲さん。これ食べたら買い物ですよね?」

「ああ、そうだ」

ふぅ~今日はゆっくりできそうだな。あれ?何か忘れてるような?まあいっか

飯が食べおわってゆっくりしていたら紅葉たちがそろそろ行くみたいだ。

「そろそろ行くよ!紅葉」

「あ、はーい」

今日は昨日のこともあったしゆっくりするか…

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