第3話 俺はロリコンじゃない

「なぁ月咲。なんで小学生がこの寮にいるんだ?」

「問題あるか?あ、もしかして小学生を見ると襲っちゃうとか?ロリコンなのか?襲うなよ」

ロリコンってあれか?小さい子を好きになってしまうとかいうやつ

「襲わない。第一に俺はロリコンじゃない!」

「何向きになってるの?はたしてどうかな?」

「変なこと言うなよ!で、理由はないのかよ」

「理由?ないけど、どうして気になるのだ?」

「これと言って理由はない」

また変なこと言わないよな

「あ、男まだ居たのか!どうせ男なんてみんな変態よ!だって」

「それ以上言わない方が…」

「指図しないで!男に指図されたくないわよ!ふん」

これが世にいうツンデレ?いやツンしかにな!

「なによ!何見てるのよ!」

「あ、私は用事を思い出した!翔あとは二人でゆっくり~」

「は?何言ってるの?」

「ねぇ月咲。なんでこの男と2人きりなの?変なことしてきたらどうするの?」

「ほぉ。例えばどんなことだ?」

こいつは小さい子に何を言わせようとしてるんだよ。

「例えばあれよ!」

「あれとは?」

月咲はこいつの扱い方をよくわかっているんだな

「押し倒して…」

「それから、それから?」

うわ~でたよ。月咲のドSモードでたよ。

「襲うのよ!」

「こいつがそんなことするか?こんなヘタレが!」

グサッ。ひどいよ…その通りなんだけど、本人の前で言わなくても…

「へぇこいつはヘタレなんだ」

く、こんな子にまで言われてる…

「用事があるから私は行くぞ。仲良くな!」

「なんでこんな奴と仲良くしないといけないのよ!て、月咲…無視するな!」

「えーと、月城さん?」

「都逢」

「へ?」

「何?その気の抜けたしゃべり方は。都逢で良いって言ってるの!」

これってもしかしてツンデレってやつか?

「えーと。じゃあ…都逢ちゃん」

「何よ?」

「取り合えず、リビングに行って飲み物でも飲みませんか?」

「年下なのになんで敬語なのよ!まあいいわ。行きましょ」

あれなんで俺敬語なんだろ?

「は、はい」

「何飲みます?」

「じゃあオレンジジュースで」

へぇ意外と子供っぽいとこもあるんだ

「はい」

「意外と優しいのね」

「そうか?普通だと思うけど」

「あんたは信用してもいいかも」

「そのあんたってのをやめてもらえます?」

「だからなんで敬語なのよ!で、何て呼べばいいの?」

いや、俺も辞めたいんだけどなんか勝手に敬語になっちゃうんだよなぁ

「んー適当に呼んでいいよ」

「じゃあ翔で!」

「いいよ」

「ただいま~」

「あ、月咲くが帰ってきたか」

「お、仲良くやってるな。てかもう落としたのか」

俺はロリコンじゃないのに何言ってるんだ

「は?なんでこんな奴に落とされなきゃいけないのよ」

こんなやって…やっぱりこれがツンデレなんだろうか?

「翔のこと結構信用してるのが証拠じゃない!」

「どこを見て信用してるっていうのよ!」

「ソファーの横に座らせてるじゃない」

「こ、これは翔がかってに座ってきたのよ!」

都逢ちゃんも名前で読んでくれるようになったか

「名前で呼んでるじゃない」

「うぅ…そうよ信用してるわよ!悪い?」

開き直った!

「良いことだ。翔も小学生を落としたのか!やっぱりロリコンじゃないか」

「だから、違うって言ってるでしょ」

「まあいいや」

「あれ?そういえばあと2人いるんだよな」

「ああ、そいつらはいま旅行にいってるぞ。明日の昼頃に帰ってくるだろう。なんだ気になるのか?」

「そういうわけじゃないけど」

あれ?そういえば紅葉どうしたっけ?

「そういえば紅葉はどこに行ったんだ?」

「お前の妹か?それだったら部屋を掃除してたぞ」

「やべ、俺も掃除しなくちゃ」

じゃこれ飲んだら部屋に行って掃除するか。

「一応掃除してやったよ。ありがたくおもいなさい!」

「ありがとう」

「私も手伝ったのよ!感謝しなさい!」

「都逢ちゃんも手伝ったのか!ありがとう。優しいんだね」

「べ、別に月咲がやれって言っただけだし…」

「あ、お兄ちゃんだ!」

紅葉も来たか

「紅葉か。掃除終わったのか?」

「うん。終わった」

「よし、それじゃあそろそろ夕食の準備でもするか。あ、翔と紅葉には言ってなかったね。この寮では夕食はみんなで作るから。そこんとこをよろしく」

やべ。俺料理できないよ

「あ、料理ができなくても皿運び食器洗いなどをしてくれればいいから」

こいつ俺の心を読んでやがる

「都逢ちゃんも料理できるのか?」

「馬鹿にしないで!できるに決まってるでしょ」

「こいつは米を砥ぐ係だ。それ以外はできないけど」

へぇいがいと普通かびっくりした

「お兄ちゃんは都逢ちゃんと仲良くなれたんだね」

「そ、そうよ悪い」

「私とも仲良くしてね!」

「しょ、しょうがないわね」

うん。みんな仲良くなってよかった。よかった。これから夕食かよし頑張るか

俺も作り方少しは覚えるか…

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