2.8

 相変わらず、月初は忙しい。しかし今はスティーヴンが居てくれるから、だいぶ楽になった。やはりあいつは頼れるやつだ。

 取引先の協力もあり、発注時期が重ならなくなってきたのも大きい。俺の仕事は俺の力だけで成り立つものではないと改めて思う。ヤンにも使用人達にも、取引先にも力を借りている。だからこそ、俺はより一層努力したいと思えるのだ。


 勿論、ルッツの協力も得ていると思っている。ルッツが居てくれるからこそ、どんな仕事も頑張れる。ありきたりな言い方だが、家族のために働くというのは良いものだ。

 もうそろそろ一緒に湯船に浸かれるらしい。仕事が落ち着いてきたら、ぬるめの湯でのんびりしたい。

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