3.8

 今日は新人研修として使用人達が俺の仕事を見に来ていた。見られながら仕事をする機会なんて普段は無いから、どうにも緊張してしまった。この時期にやったのは、いずれ月初の忙しさを彼らも経験することになるからだろう。彼らがこの時期の仕事を覚えてくれたら、テオドールもスティーヴンも楽になるだろう。


 今日もつい先程まで仕事をしていたのだが、ヤンがルッツを連れて俺の部屋に来てくれた。今、ルッツは俺のベッドで掛け布団を蹴飛ばして楽しそうにしている。明日も早いから部屋に戻った方がいいと言ったのだが、どうやらルッツも早起きらしい。ヤンも早くに起きるから、明日は三人で朝陽を浴びよう。

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