27.6
年長のメイドがルッツにと小さなぬいぐるみを作ってくれた。一部分が取っ手のように細くなっていて、ルッツの手でも掴めるものだ。早速ルッツに渡してみたら、喜んで振り回していた。物を掴む良い練習になるだろう。
ルッツも気に入ってくれたし、ヤンも彼女に作り方を聞いて自分は音の鳴るぬいぐるみの玩具を作るのだと意気込んでいた。ヤンにとって良い息抜きになってくれたら嬉しく思う。
どうしても今の俺達の生活の中心はルッツになるが、いくら母親とはいえヤンの人生はヤンのものだ。ヤンが苦しい思いをしていたら意味がない。ルッツの幸せもヤンの幸せも同じくらい、俺にとって大切だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます