22.6

 昼にヤンと一緒にルッツを見ていたら、ヤンに撫でられた。突然で驚いたので理由を聞いてみると、俺が疲れているように見えたらしい。自覚は無かったが、自覚の無い疲れは最も警戒すべきだろう。今日は早めに仕事を切り上げた。

 俺のことは、俺自身よりもヤンの方がよく知っているように思う。元々自覚が得意ではないから、よく見た上で察してくれるヤンの存在はとてもありがたいものだ。ヤンがいなければ、仕事に没頭し過ぎて倒れてしまうような事態になっていたかもしれない。もしヤンがいなかったらと考えることすら、今となっては恐ろしい。俺が無理をしてしまうだろうということもあるが、何より俺がヤンのいない生活に耐えられなかっただろう。

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