ナンセンスなおはなしです

みなはら

第1話 『テレビ脇の恐怖(The television side of horrors)』←某ミュージカル映画のもじりです(笑)

-なろう版まえがき-

ちょっとした気の迷いです(笑)

よくわからん読み切りができました。



なお、

花粉もウィルスもキライです(苦笑)



※ ちょっと気分が良くないと感じる描写が出てくるかも知れません。

  この際は、速やかにブラバしてくださいませm(_ _)m



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 コタツに潜ったままいきおいよく鼻をかむ。

目がかゆいけれど、ぐっとガマン。


花粉の季節だなぁ(ため息)

鼻の下が赤くなってヒリヒリする。



 何もする気が起きないから、TVをサーフィンしながら、てきとうな番組をつけている。


 鼻をかんだティッシュをテレビ脇のゴミ箱へ向けて投げるけれど、

また入らずにゴミ箱の近くに落ちた。


外したティッシュを入れに行く元気もない。


鼻もつまり気味だし、目も見えづらいから、ゴミ箱に入らなくても仕方ないけれど、

それにしても外れすぎ(ため息)


 ゴミ箱を取ってくる気力もないから、そのまま、ぐーたらと横になる。


誰かゴミ箱を動かして近くまで持ってこれるリモコン、作ってくれないかしら。



 目も鼻もグズグズな、あたしだけど、

ゴミをかたづけてくれる、素敵な彼氏が現れないかな…。


…もう!!、ゴミ箱ロボットでも何でもいいわ、この際っ。

誰か作ってよ!!もうっ!!(ため息)


ティッシュかたづけてくれる悪魔でも呼び出して契約するのも悪くないなぁなんて、朦朧もうろうとした頭で考えながら、コタツムリ状態で寝返りを打つ。



 あー、まじで片づけないと。

このまましんだらハズい!!

みんなに笑われる。


ゴミ箱の方へ向き直って、起きようするけれど、

ヘンなことに気づいた。


 ティッシュ、少なくなってない?

なってるよね!!


あたし、もっと散らかしてた…。

かたづけてたの忘れたのかな?


 かゆい目を細めながらゴミ箱の周りに散らばるティッシュを睨む。


あれ?また減った。

なんで?


ゴミ箱から、ゆらゆら何かが、でてる…?



 ゴミ箱からアサガオとかヤマイモみたいな、緑のつる草のようなものが伸びたり縮んだりして出てきていて、

散らばるごみを拾って、そしてゴミ箱に放り入れてる…?



 やがて、緑色の口を開けた何かが、ゆら〜りと頭を振りながら、顔をのぞかせた。


ウツボカズラというか、ハエトリ草というか…。


大きさは、片手をすぼめて、ぱくぱくさせたくらいの緑の口がある草、草かな?


その存在なにかが、

緑のつるで拾ったティッシュのごみを、その口らしきものに放りこんで食べている。


あたしの鼻かんだティッシュだよ!?



 夢だよね!?、これ?


悪魔と契約した夢か…。


でなけりゃ、

花粉症の薬の妄想トリップだ…。


眠くなる成分で錯乱バッドトリップするなんて、あたしもいよいよ花粉が重症ピークだなぁ。

起きたら医者いこ〜(ため息)。


なんで、かっこいい彼氏の夢じゃないんだろ…。



―□◇□◇―




 夢じゃなかったゎ(ため息)


目がかゆいのをガマンする、あたしの見つめるさきには、

テレビ脇のきれいになったゴミ箱周りと、

ゴミ箱から、

ヘンなハエトリ草みたいのが頭をのぞかせて、頭か口かよくわからないものをゆらゆらと左右に振っている、

ちょっと理解不能シュールな光景。


 ゆっくり頭みたいな口を開けたつぼみ?花かな?


こちらを見てリズムを刻むみたいにしてる仕草は、

ちょっとユーモラスでキモかわいい。


なんとなく、昔飼っていたイヌみたいな感じだ。

パンチが舌を出して、しっぽをふりふりしながらあたしを見て笑っていた姿と妙にダブる。



周りのごみは、あれが拾って食べたのかキレイに片づいてしまっているけど。


あれ、何だろうね?


捨てたいような、ゴミをかたづけてくれるから、ありがたいような…。


どちらにしても、

近づいてみたくないし、ティッシュはまだ出るし…。


あーっ!!イライラする!!

頭がはたらかないっ!!


目はかゆくて、ぼろぼろと涙が出るし、

鼻はティッシュのかみ過ぎで、ヒリヒリと赤剥けで痛い。

花粉めぇ〜っ(怒)



 とりあえず、

一番効く市販の目薬をして、ティッシュで拭い、盛大に鼻をかむ。


何をするにも、ティッシュ、ティッシュ。

ティッシュ様々だ。ティッシュが無いと生活できない。


ホンットに、

この季節には腹が立つ!



 鼻と、目薬のティッシュを投げる。


軽い目薬のは逸れて、ゴミ箱から大きく外れるけど、

つるが床に落ちる前のティッシュを見事にキャッチ。


鼻のティッシュは狙い通りにゴミ箱へ向かい、

あの草?は直接、パクッと食べた。




―□◇■◆―








 ちょっとおもしろくなったあたしは、

あれに少し芸を教えて、

鼻をかんだティッシュをゴミ箱に投げて、うまくキャッチさせることを覚えさせた。


外したティッシュは、つるが拾ってかたづけてくれる。


でも、ゴミ箱ってどうなってるんだろ?


気になるけど、

ちょっと近づいて、中を覗きこむ気にはならないなぁ。



 あれからあたしは、

あの草?に『パンチ2号』と名前をつけた。



そして、

ゴミ箱に生えたへんな草?にティッシュを上げる毎日を過ごしている。



 あたしはまだ、ゴミ箱をかたづけてくれる、親切な彼氏には出会っていないけど…。


うちのゴミ箱には、ティッシュを食べてくれる、親切?でヘンな草が住んでいる…。



 …花粉のシーズンが終わったら、

エサ、どうしようかしら…。




『テレビ脇の恐怖(The television side of horrors)』


 ―おわじ―



-なろう版あとがき-

詩を思いついた時みたいに、やはり朝の通勤途中に思いついたネタです(笑)

雑な作りですが、ボリューム的には詩より大変でした。(2、3日手間くらいです)



また何か思いついたら書きますかね(笑)


次は書きかけの吊革世界でしょうか?



-カクヨム版あとがき-

なろうのあとがきで言ってる吊革世界は、今書いてます。

2話目で投稿予定ですね(^_^;)

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