第203話 洗米

ジャッ



ジャッ



「寝るよー」


「ん~…。これ終わったら行く~…」



スタスタスタ…



「…いつもご苦労様です」

「…ふふっ、ご苦労してます」



ジャッ



ジャッ



「…あたしも覚えたほうが良いかな」

「覚えて損は無いよ? …ていうか、お米は炊いたことあるでしょ?」



うん



「ある。…けど、アンタがセットすると味が違うんだよね」

「それは…、アタシが作った方がおいしいってことで良いのかな…?」



ジャッ



ジャッ



「そりゃ当然でしょ」

「あらあら、素直に喜んで良いのかしら…」



ジャッ



ジャッ



「ただ洗うだけじゃおいしくならないのなんでだろね…」

「えっと~…。細かくいうとね…、研ぎ方とか水の浸け方とか色々あって~…。聞きたい…?」



ほぅ…



「眠気が生まれる内容なら、ぜひ…」

「覚える気無いと言ってるような気がするのはなぜかしらね…」

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