第68話 旅行編 チェックアウト2

「その胸は凶器です。それを使えばイチコロです」

「…えっと、"人として魅力的だから自信もってください"ってことね」



え?


あ、はい…


自信…



「も~、下向かないのっ! 胸張って、もっと胸みせてっ! お願いっ!」

「アンタはもうだまってなさい…」



私の魅力…



「もちろん胸だけじゃないよ。若ちゃんの優しさ、笑顔、包容力、ぜーんぶスッばらしぃ!!」

「…そうそう。…あたしたちが1日滞在しただけでそう思えるんだから、スゴいよ」



お姉さん…



「はぅっ…、"お姉さん"…。良いっ! もう1回っ!!」

「…コイツがこんなんなるんだから自信もって良いよ?」



あはは…


ありがとうございます


自信…


少しだけですが…


持てる気がします



「少しあればだいじょ~ぶっ!!」

「持ちすぎても良くないしね、コイツみたいに…」



ふふっ



「それは、ど~ゆ~こと~?」

「さーねー? …若ちゃん。…告白、頑張ってね」




はいっ!!



「あ~あ…、次会うときは彼女持ちかぁ…」

「羨むな」



だと…


いいのですが…




「「だいじょーぶっっ!!」」




…!!


ほんとうに…


ありがとうございますっ


お姉さんたちと話せて良かったっ



「いえいえっ」

「こちらこそ」



どうか


お気をつけてっ


またおこしくださいっ!!



「は~い、まったね~っ」

「バイバイ、また来るよ」

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