第63話 旅行編 若女将

ああっ!


お風呂にいらっしゃった方ですかっ!



「は、はいっ。そうでございますっ」

「あの時といい、今回も…。うるさくしてすみません」



いえいえっ


お風呂場の時は少し急いでいたので…


話し声は聞こえていたのですが…


ご挨拶もせず…


すみません…



「そんなっ! め、滅相もございません!」

「…アンタ、そういうキャラだっけ?」



ではあらためまして…


私が当旅館の若女将でございます


短い間ですがよろしくお願いいたします



「こちらこそ! ふつつかものですが、よろしくお願いいたしますっ!」

「嫁入りか」



では…


お料理のほうを並べさせていただきます


少しテーブルからお離れになっていただいてもよろしいですか?



「は、はいっ」

「…量多いですね。手伝いましょうか?」



いえいえ、大丈夫ですっ


毎日やっておりますのでっ


ふふっ



「はぁ…、美しい…。ムービー撮って良いですか?」

「やめなさい」



あはは…


少しくらいなら…



「「マジっすかっっ!?」」



あっ…


み、短めで…

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る