彩月のコラボ作品verⅡ！

第25話「嘘吐き少女」

〜あらすじ〜

ムリエルの所に急いで向かう颯真とアポピスだったが胡蝶が突然ソロモンの能力を開花。

しかし逆に支配されてしまい、黒く、深い、闇に飲み込まれてしまう、、、。

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〜最強と化した最悪の悪魔〜

アンドラス「フフフッ！フハハハハハッ！！弱いねぇ、、、実に弱い、、、。」

ムリエル「グ、、、ッ、、、。」

頭から血を少しずつ流している、、、。

アンドラス「誰も止める奴が居ないのなら、この世界を破壊させて貰うけどね、、、。」

ナナシ「、、、。」

〜ナナシの意識〜

ナナシ「はっ、、、ここは！？」

？？？？？「目覚めたかい？」

ナナシ「君は、、、？」

？？？？？「僕はケルベロス、、、地獄の、番犬さ、、、。」

ナナシ「え、、、？」

ケルベロスの姿、、、それは、、メラニズムイエイヌだった、、首の両側に魔法陣が描かれ何かを封印している、、、。

ナナシ「その両肩の魔法陣は、、、。」

ケルベロス「あぁ、、、僕の二つの頭をね？ハデス様が封印したのさ、、、。」

ナナシ「どうして、、、？」

ケルベロス「フレンズ化をして、人間に近くなったのだからその二つの頭は不要だろう？と言われてね。僕も丁度この重さにうんざりしていた頃なんだ、、、。」

ナナシ「でも、、、なんで私に、、、？」

ケルベロス「君は僕と同じ、、、と言っても分からないか、、、。」

ナナシ「同じって、、、何が、、、？」

ケルベロス「君と僕は同じ性質を持つ、、、生物、、、いや、一つの存在、、、かな？」

ナナシ「どう言う事、、、？」

ケルベロス「そうだねぇ、、、例えば、、、こんな感じかな？」

パチン！

指を鳴らすと、、、！？

ナナシ「！？」

ケルベロス「僕と君はね、、、成り代わる事が出来るんだ、、、。」

その姿は、、、正しくナナシだった。

ナナシ「え、、、。」

ケルベロス「まぁそんな事はしないけど。」

パチン！

もう一度指を鳴らすと姿が元に戻る。

ナナシ「君は、、、何がしたいんだい！？」

叫ぶ。

ケルベロス「そんなの決まってる、、、。」

ナナシ「？」

ケルベロス「君に力を貸し与える事さ。もう二度と僕達の様な者を生み出さない為に、、僕達で、世界を変えるんだ、、、。」

ナナシ「世界を、、、変える、、、？でも、そんな事したら、、、世界はッ！」

不安が心から溢れる、、、。

ケルベロス「怖いのかい？世界の変革が、、君はまた、、、誰かの道化になるのかい？」

ナナシ「違う、、、。」

小さい声で、、、言った、、、。

ケルベロス「この世界を良き物にする為に、君は存在するんじゃないのかい？」

ナナシ「違う、、、ッ！」

段々その声は、、、大きくなる。

ケルベロス「悲劇のヒロインを演じる必要は無いんだよ、、、それとも君は、彼と同じく救い様が無い愚か者に成り下がるのかい？」

ナナシ「違う、、、ッ！！」

ケルベロス「他人を傍観して、、、そんなに楽しいのかい？少なくとも、僕はそんな事をしなかった、、、君は本当に愚か者だね。」

ナナシ「違う、、ッ！！」

ケルベロス「まるで鎖で繋がれた猫みたい。外に出る事もままならない猫、、、外の世界を知る事も無く朽ちて死ぬんだね、、、。」

ナナシ「違う、ッ！！」

ケルベロス「きっとあの天使さんは君の事を憎むだろうね。君が見ているだけだったって知ったらどんな反応を見せるんだろうね？」

ナナシ「違うッ！！」

ケルベロス「、、、。」

ナナシ「私は、本当は世界を変えたかった。でも、変えるのが怖かったッ！変えたら、、皆離れて行きそうで、、、。」

ケルベロス「漸（ようや）く本音を吐いてくれたね。

それが本当の君、、、なら僕は、、、。」

ケルベロスが、、、黒く輝く、、、。

ナナシ「、、、？」

ケルベロス「君の鎖を千切ってあげるよ。」

ナナシ「え、、、？」

グググ、、、ギギギ、、、ガガガ、、、と、鉄が呻きを上げる声の様な音が空間に響く。

ケルベロス「おめでとう、、、ナナシ。今日から君は、、、自由だッ！」

ナナシ「ッ！！」

白い光が、、、二人を包んだ、、、。

〜自由意思〜

一方でムリエルとアンドラスは、、、。

ムリエル「グハッ、、、ッ！」

血を吐きながら戦っていた、、、。

アンドラス「いやぁ、、、天使にしては、、弱いねぇ、、、。」

ムリエル「クソっ、、、。」

アンドラス「所で、さっき一撃で気絶した猫だけど、、、面倒だから、、、殺そっか。」

ムリエル「止めろ、、、ッ！」

アンドラス「ほざいてれば？」

ナナシへ向かって歩き出す、、、。

ムリエル「私とて、、、天使だ、、、ッ！」

アンドラス「ふ〜ん、、、それで？」

ムリエル「目の前で、、、誰かを、殺されるなんて、、、もううんざりだ、、、ッ！」

アンドラス「だから何、、、？君は弱過ぎて話にならないねぇ、、、アッハハハハッ！」

ナナシ「うっ、、、。」

アンドラス「さぁて、、、一刻も早く、、、邪魔な猫を殺して、、、私は世界を、、、」

と、、、その時ッ！

ズキューンッ！

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❊R15描写注意ッ！

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エネルギー弾が掠める、、、。

アンドラス「ん？」

颯真「間に合ったァァァッ！」

アポピス「いきなり走り出したかと思ったらこう言う事でしたか、、、。」

颯真「あっぶね、、、。」

アンドラス「君は、、、？」

颯真「さて、、、何がどうなってんだ？」

アポピス「どうやら二対一で、、、一方的にやられたみたいですね、、、その一人に。」

冷静な解析をするアポピス。

颯真「なるほど、、、。」

アンドラス「いやぁ、丁度退屈しててさぁ、弱過ぎてね、、、？」

颯真「弱い、、、？」

アンドラス「そう♪相手にならないね。」

颯真「ナナシが、、、胡蝶が、、、弱い？」

アンドラス「そうだよ？おまけにあの天使も弱いと来てね、、、今不完全燃焼なんだ。」

アポピス「ボロボロですね、、、？」

アンドラス「いやぁ、全く物足りないよ？」

颯真「弱い奴をいたぶって、、、面白いか？弱い奴を蹂躙して、、、楽しいのかよッ！」

拳を握る、、、。

アンドラス「これっぽっちも楽しくないね。だって、戦いっぷりが無いもん。」

颯真「じゃあ何で攻撃した、、、ッ！」

アンドラス「いやぁ無視しようとしてもさ、臨戦態勢でしかも攻撃して来たからね、、、格の違いって奴を見せただけだよ。」

颯真「、、、。」

冷静に辺りを見回す。

ムリエル「、、、。」

アポピス「とは言えやり過ぎでは？」

アンドラス「仕方無いよね〜、、、だって、此方から手を出した訳じゃあるまいし、、、かと言って挑発した訳じゃない、、言っとくけど、私は正当防衛をしたまでだからね。」

颯真「、、、。」

無言でムリエルとナナシを治癒する。

アポピス「、、、。」

武器を隠し持つ。

颯真（だ、そうだ。）

ヴィネ（まぁ、嘘みたいだけど。）

颯真（未来予知は嘘ってなってるのか？）

ヴィネ（そうだね、、恐ろしい事を考えてるみたいだから、気を付けてね？）

颯真（だな、、、じゃあ、、、。）

モルペウス（やっと出番かい？）

颯真（あぁ、正夢にご招待だ。）

モルペウス（はいよ、、、。）

颯真「さて、、、どうしようか、、、。」

アポピス「、、、。」

颯真「アポピスちょっと周辺の警戒を頼む。俺は寝る、、、後は頼んだ。」

アポピス「え、、、？」

ムリエル「どう言う事だ、、、？？？」

アンドラス「脳天気な人だねぇ、、、。」

颯真「いや、お前も寝るんだよ！」

アンドラス「え、、、？」

颯真「おやすみ〜、、、。」

スッ、、、。

木に凭れ掛かり、静かな眠りに着いた。

アンドラス「うっ、、、眠気が、、、。」

ドサッ！

地面に倒れ込む。

アポピス「これは、モルペウスの、、、。」

ムリエル「なんで夢の神の能力を、、、。」

〜夢〜

モルペウス「久しぶりに僕の出番だね、、、さ〜て、、、眠らせた彼女は、、、。」

アンドラス「、、、。」

モルペウス「お〜い、、、起きてる？いや、夢の中だから起きてるはおかしいか。」

アンドラス「うっ、、、。」

モルペウス「じゃあ、、、お〜い、、意識はあるかい？」

アンドラス「ここは、、、。」

モルペウス「ここは夢の世界、、、君は今、深〜い眠りに着いているのさ。」

アンドラス「深い、、、眠り？」

モルペウス「そうそう、、、君はレム睡眠とノンレム睡眠って知ってるかい？」

アンドラス「睡眠の、、、深さ？」

モルペウス「そうそう！レム睡眠は、至って浅い眠り、、、つまり、眼球は動いたりして居るんだ、、、。」

アンドラス「じゃあ、、、。」

モルペウス「ノンレム睡眠は、とっても深い眠りの状態なんだ。」

アンドラス「じゃあ、、、今は、、、。」

モルペウス「ノンレム睡眠中だね。」

アンドラス「私は、、、。」

モルペウス「はぁ、、、いつまで、そんなにこだわっているんだい？」

アンドラス「え、、、？」

モルペウス「君は嘘吐きだねぇ、、、。」

アンドラス「、、、。」

モルペウス「君はさぁ、大切な事すら正直に言えないのかい？全く、、、。」

アンドラス「、、、。」

モルペウス「まっ、君がどうしようが僕は気にしないけど、、、彼が、、、ね？」

アンドラス「？」

その空間に、、、姿を表したのは、、、。

颯真「よう。」

アンドラス「君は、、、。」

颯真「俺は颯真。お前は？」

アンドラス「私は、、、アンドラス。」

颯真「そっか、、、よろしくな！」

アンドラス「宜しく、、、。」

颯真「それじゃあ、、、対話を始めよう。」

アンドラス「対話、、、？」

颯真「あぁ、、、皆が分かり合う為の、、、対話だ、、、。」

アンドラス「、、、。」

颯真「お前は、、、見た目から察して悪いが悪魔か、、、？」

アンドラス「あぁ、、、私は悪魔だ。それも他とは違う、、、ソロモンナンバーズだ。」

颯真「ソロモンナンバーズなのか〜へぇ、、だそうだ、、、ヴィネ。」

ヴィネ「はぁ、、、正直覚えてないよ、、、だって７２人も居るからね、、、。」

颯真「まぁそうか、、、俺もほんの数人しか知らないしな、、、。」

アンドラス「あぁ、、、貴方は、、、ヴィネなの、、、？あの時出会った、狼の姿、、、その右目、、縦に入った蛇の刺青、、、。」

颯真「なんだ？知り合いか？」

アンドラス「私の、、、命の恩人、、、。」

颯真「そうなのか？」

ヴィネ「いや〜、、、分からない、、、。」

アンドラス「え、、、？」

ヴィネ「あれは私も無我夢中だったからね。余り記憶に無いんだ、、、。」

アンドラス「そう、、、。」

颯真「まぁ、過去のお話は一旦置いといて、問題は何故こんな事になってしまったかだ。何か心当たりはあるかい？」

数秒の間を置いて、、、。

アンドラス「守る為には、、、こうするしか無かった、、、。」

颯真「？」

アンドラス「私も、、、仲間も、、、。」

颯真「、、、。」

アンドラス「私には、、力が無かった、、、皆を守る力も、、、自分を守る力すら、、、私には無かった、、、。」

いつの間にか、二人は消えていた。

アンドラス「弱い者は喰われ、、強い者が、弱者を喰らう、、、そんな世界だった、、、そんな時、サタン様が私を導いて下さった。自身の命を顧みず、私を助けてくれた、、、その天使とも違う暖かな光に、、、私は心を動かされた、、、いつか、サタン様をお守り出来たらと、、、思っていた、、、そして、私は遂に夢を叶えた、、、サタン様の親衛隊になって、、、その隊長になった、、、私は幸せだった、、、でも、、、。」

颯真「でも、、、？」

アンドラス「そう長くは続かなかった、、、忌々しい天使達が、サタン様を地獄に、、、うっうっ、、、信頼を失った私達は魂だけの存在となって、さまよった、、、だが、、、私は胡蝶を見つけた、、、私みたいな人に、決してならない様に、、私は嘘吐きだから、こんな方法でしか導く事しか出来なかった。私は、、、素直に言う事が、、、出来ない。失うのが怖いんだ、、本当の事を言ったら、皆嫌ってしまいそうで、、、ッ！」

颯真「そっか、、、だからお前は、、嘘吐きなんだな、、、良く分かった。」

アンドラス「、、、。」

颯真「じゃあ、、、これから嘘は辞めよう。良い意味で自分に正直に生きるんだ。」

アンドラス「でも、、、私、、、そんな急に変わったり出来ないよ、、、。」

颯真「ゆっくりで良いさ、、、そしたら、、皆お前と手を取り合ってくれる、、、。」

アンドラス「本当に、、、？」

颯真「あぁ、、、俺がその一人目だ。」

右手を差し出す。

アンドラス「はぁ、、、ありがとう、、、。私、、、分かった気がする、、、。」

二人は固く、、、握手をした、、、。

次回に続くッ！

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～後書き～

ケモナー1号「次に投稿するのは来週と

言ったな、、、ありゃ嘘だ。」

彩月「良い意味で裏切りやがった、、、。」

颯真「時間も間に合ってるし、、、。」

ケモナー1号「てな訳で、偶に週二回投稿

する事もあるから、楽しみにしてくれ！」

三人「次回も、、、お楽しみにッ！」