第20話

5月、世間がゴールデンウィークと浮かれているとき

いよいよ、チームの活動が始まった。

とりあえず

全員がシステムを使い

使い方、起こりうるイレギュラー的措置

質問されそうな事項を

まとめることになった。


通常業務と掛け持ちは

なかなかの仕事量で

遅くまで作業することが日常になっていった。


「今日も残るの?」

お疲れ様。と机に置かれた缶コーヒー。

いつも佐藤さんは

わたしが帰るまで

何気なく残ってくれていることを知っていた。

「今日は、早めに切り上げるので

佐藤さん。先上がってください(^^)」

「うん。じゃあそーしよーかな」

案外、そっけなく居なくなってしまって

なんだか、寂しいよな。悲しいような。


曖昧な気持ちを抱えたまま

第二回目の召集がかかった。

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