第19話

「おい。大丈夫か。行くぞ」

誰かに肩を叩かれ

現実に戻された。

「あれ。わたし。えっと。」

「何慌ててんの。前、」

佐藤さんだ。

あ。わたしも前行かないとなんだ。

わたしは状況を整理できないまま

ミーティングに参加していた。



「お疲れ様ー。どうだった?メンバーは」

自席に戻るとすくに友香さんに声をかけられた。

「どうもこうもないですよー。

佐藤さんしかわからないですし。

そもそも。

何にも言わないで先帰らないでくださいよー」

「えーー?

声かけたじゃない。

がんばってーーって。そしたら、

はい。って答えてたわよー?」

絶句しているわたしをみて

「あちゃー。やっぱり

心ここにあらずってかんじだったもんね。」

無理もないと友香さんに慰められ

とりあえず

いつもどおり仕事を始めた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る