第5話 謎の海底神殿と青白い海猿?


 様々な敵を倒して鑑定にかけると情報もそれなりに集まって来るわね。

 例えば目の前にあるこの錆びた鉄のような物

 コイツに鑑定をかけると情報が表示されるのよ。


【鑑定結果:錆びた鉄:300年程前にエッフェンタール公国で造られた甲冑のかけら】


 あと、魔石を鑑定にかけてみて1つわかった事がある。

 魔物と普通の生物との違いね。

 確かに見た目が魚や海藻のような区別しづらい姿の魔物もいるが倒すと奴らは体の中に魔核を持ち、魔力を生命力として生きているの



 暗闇の中を深海から海面にかけて漂っているプランクトンや海藻などを食べながら泳いでいるとあれれ?

 えっ 何で海の中に神殿があるの?

 ちょっとーっ!

 一体何処のア○ランティスよ



 よし、一応警戒のため透明化しておこう!



 それにしても何で? 海の底に神殿があって

 青白い猿が銛を持って立っているのよ

 猿が海にいるって?こんなの絶対おかしいわよ

 きっとこの神殿の奥にある何かを守っているのね??

 


 一応ステータスも見ておくか


———————————————————————



 名称 なし

 種族 海猿

 Lv39


 HP470 MP430 SP410


 攻撃298 防御269 速さ230


 装備

 海神の銛、海神の鎧


 スキル

 水魔法Lv3、身体強化魔法Lv2

 幻惑魔法Lv2、銛術Lv3、

 毒耐性Lv3、麻痺耐性Lv3



———————————————————————




 アラやだ! こいつらって毒が効かないじゃないの


 猿はアタシに気付いたのか銛を構えてあたりをキョロキョロと見回し口笛を吹いた。

 すると神殿の中からもう2匹同じような手、足に水かきがついた猿が出て来た。



 猿は両手で耳を閉じたり

 両手で目を閉じたり

 両手で鼻を閉じたりし出した


 ちょっと何よそれ

 昔、日光に行った時に見たようなポーズね。何の意味があるっていうの??


 アタシの方を指差して3匹で何か話してるわ。

 周りで泳いでいる小魚や甲殻類がアタシを避けた? えーっ!マジか⁉︎?


 まさか今の変なポーズで透明化がかき消されていたって事? そうか今のは無効化スキルか?

 マズイわね!

 正直、今のアタシじゃコイツら1匹でも敵うかどうか分からないのに3匹で来られたらもうどうしょうもないじゃないのよ。

 うわぁっ! こりゃマジでヤバイ! ヤバイ!

 こりゃ全速力で逃げるっきゃないわねー!!


 海猿はアタシに気付いたのか銛を構えてあたりをキョロキョロと見回し口笛を吹いた。


 すると神殿の中からもう1匹同じような猿がマーマンを3匹連れて応援に駆けつけて来た〜っ!!

 ちょっとちょっと〜っどうするのよ〜!!

 メッチャヤバイじゃないのよ!さっきの中の1匹が追っかけて来たわ。どうしょうかしら? もの凄い速さでコチラに近づいて来ているわ。逃げても追いつかれそうなので砂の中に隠れようと砂に潜った。

 通り過ぎて行ったのを確認してからもう行っても大丈夫かと思いきや、背後から片手で掴まれた?

な…何で??

そうだわコイツ幻惑魔法っての持ってたんだっけ

しまった〜すっかり騙されたわ。


何かしらものすごく熱い何かを発して来たーっ? アッチ〜っ!!?

 なんなのこれマジでヤバイ死ぬ!!

グシュ!!?


 海猿が背後から何者かの攻撃を受け、痛みのあまり海の底に倒れ寝転がってもがき苦しんでいる。


 うわぁアレは痛そうだねー! しっかり出血もしてるみたいだし……でもまぁおかげでコイツの手から逃れる事が出来たわね。危なかったわコイツの幻惑魔法っていうのですっかり騙されちゃって下手したらまたやられてたかもしれないじゃない?


 周りを見渡すと1匹の骸骨が錆びた剣を持ちこちらを見ている。


 あらっ確か骸骨騎士のアーヴァインだっけ彼が助けてくれたのね。まあ別にアタシ骨に興味はないけどね。


 それにしてもアーヴァイン今のはナイスタイミングだったわ。グッジョブよーっ!



 後ろからの不意打ちとはいえ骸骨からの攻撃でダメージを受けたのが屈辱なのかその表情は怒りにみちている。カラダを前にたおすと同時に、重心をかけた前足で海底を強くけり、勢いよくとび出してきた。カラダはななめのまま、低く走り出しそのままアーヴァインに襲いかかる。


(アーヴァイン!!)


 その名を聞いた途端、骸骨は体の内側から輝きを放った。


( うおおぉぉーっ‼︎‼︎ そうだ……思い出したぞ! 我が名を………ヴァールシュタット王国の誇り高き騎士アーヴァイン・デナ・エッフェンガルドであるぞ。さぁ我が剣よ! そんな錆びなど落として真の輝きを我に見せてみせよ!!)


 アーヴァインの放つ光が更に強くなり、右手に持っている錆びた剣を掲げて声にならない声でカクカクと叫ぶと剣の錆びが落ち、少しずつ形状を変えていき光が広がっていく…えっ何よ?…超まっ眩しいじゃないのーっ!


 光がおさまるとそこには光り輝く金ピカの鎧を纏ったアーヴァインが妙に自信満々で立っていた。


(コレだ嗚呼っ素晴らしいーっ‼︎ ……コレこそが……この輝きこそが我が至高の剣と鎧であるぞ!)


 昔の自分を取り戻して意気揚々なのね。

 まぁでもなんかカッコいいからいっか〜?


 とそんな事を思っているとそこへ先程不意に斬りふせられた海猿が襲いかかって来たわね。

 海猿が幻惑魔法を唱えるとヤツが数匹いる様に見えるのかアーヴァインが周りをキョロキョロし出した。あぁっまたあのアタシが引っかかった幻惑魔法かー でもどうやら敵一体にしかかけられない魔法みたいね。つーか何なのよーアタシは蚊帳の外なの?

 海猿はの水かきの付いた手足で素早く背後に回り込み素早く銛で突くが、アーヴァインは全て紙一重でかわされている。

 ちょっとーどういう事なのよ海の底にいて何であんなふうに動けるの? 何か特別な能力スキルでもあるのかしら?

 どれっステータスオープン!



———————————————————————


 名称 アーヴァイン・デナ・エッフェンガルド

 種族 骸骨騎士スケルトンナイト


 Lv37


 HP700 MP480 SP490


 攻撃430 防御489 速さ470


 装備

 鎧輝光剣アーマードシャイニングソード


 能力スキル

 再生Lv4、眷属召喚Lv4、念話Lv1、

 神経強化Lv2、魂喰Lv2、衝撃無効Lv1、

 危機察知Lv4、熱源感知Lv2、剣技Lv5、

 水中適応Lv3、毒耐性Lv4、麻痺耐性Lv4、

 石化耐性Lv4

 


 進化:条件を満たしていません



———————————————————————

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る