第3話 海の生物との遭遇
困った。どうしましょ? お腹が空いて来たわ
カップ麺でもいいからどこかその辺に自販機とかないかしら?
イヤここ海の底だしそんなモノ無い無い!
海藻とか食べて何とか飢えを凌ぐかな?
っていうかそんなんで凌げるのか?
まあ、考えても仕方ないか。とりあえず食料求めて探検しよっか。
◇
アラっ、
前方15メートル程の所でピンク色のウミウシのような生き物が小さな透明の魚をバリバリと食べているし…何で??……おかしいな? 確か普通のウミウシって魚食べないし?
……まあここは異世界だしね。
こちらに気付いたのか、角のような触覚がチカチカと光り輝き出した。するとその光がアタシの目に入ってきた。
やだわーっ?? ちょっと何よコレ ー!
連続フラッシュ? スッゲー眩しいじゃないのよ。
チクショウ……だったらアタシは手で塞いでやる……ってダメじゃないのさ! 何やってんのよーっ アタシには手なんかないのにーっ! そりゃそうだ今の姿はお魚なんだからーっ!!
今のアタシには手が無いので結局、塞ぐ事が出来ずにノーガードでまともに光を浴びしまい、数秒だが視界を奪われた。
ー 数秒後 ー
ようやく目が開けてくると敵が大きな体をムニュムニュと揺らして浮遊しながらもゆっくりゆっくりとこちらに近づいて来ている。うわぁーっ! 何よアレ あの止まってるのか動いてるのかも分からない速度で近づいてくる姿が気持ち悪いったらありゃしないわーっ!
どうもアタシは昔っから毛虫とかナメクジのようなドロッとした生き物はホント苦手なのよねー!!
(ちょっとちょっとアンターっ! お願いだから近づかないでー!!)
ダメだ反応が無い、なんでよーっ!
ぎゃーっ! マジで誰か助けてちょうだいよ??
……いや待てよ? 確かステータスに攻撃できる
そうよコレよ【
それーっ行っけー!!
よっしゃーっ! いいわねコレ♪
コイツの動きが遅かったので何とか倒せたわねー
それにしても……
いやぁほんと! すっごく気持ちが悪かったわ
それにしてもあの遅さなら目眩しで敵の動きを封じる意味が無いんじゃないかしら??
さてと……いや待て……突然目の前に
《 - Caution! - 近くに
アラっこの
集中して耳をすますと一瞬、ガサガサと何かが動いている音が聞こえた。後ろの岩陰から物音が聞こえたわね
身体を向き直しておそるおそる岩陰に近づいて行く途中、ガツンと何かにぶつかった様な衝撃が起こった。
何よ? 何よ?一体?
アタシの脳裏に昔見た透明人間が人を襲う映画が浮かんで来た。
あの映画はどうやって透明人間をやっつけたっけ?
もう忘れた!
どうしよう透明だからさっきみたいに
奴がいる位置さえ掴めれば
軌道上に障害物があれば
そうだわ砂をかければいいのよ
砂をレーダー代わりに使ったことで位置を特定され
近くにあった何かの骨を
あーびっくりした
それにしても透明化とかなんてエロい能力なのかしらねー!
さっきの奴の名前はエロ魚と命名する事にしたわ。でもこの能力ではさっきの連中程度なら何とかなるけどアタシの事食い散らかしてくれた馬鹿でかい魚とかじゃ無理ね。
さー魔石頂くわよ♪
《魔石を吸収した事により新たな能力『
』を獲得・・・を確認しました》
《経験値が一定に達して個体、深海魚がLV1からLV2になりました》
《各種基礎能力値が上昇しました》
《スキル熟練度レベルアップボーナスを取得しました》
《熟練度が一定に達しましたのでスキル『鑑定Lv2』がLv3になりました》
《熟練度が一定に達しましたので能力『
はい? 何かしらの??? ちょっと待って!?
今ものすごーく大事なことを聞き逃しちゃったような気がしたんだけど?……
ちょっとーっ ……やだもう一回言ってよ!!
まぁいいや、落ち着いて思い出そう。
確かレベルアップって言ってなかったかしら?
何かそんな事言ってたわよね…多分?
HPが体力
MPが魔法力…といっても魔法は全く使えないんだけど……
このSPというのはスキルポイントつまり
そういえばさっきの骸骨が持っていた錆びた剣を鑑定した時に何か王国とか騎士とかって表示が出たわね。という事は何処かで人間が住んでる街があったり王様とかいたりするのかしら??
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