リトル池上彰が解説!政治経済から芸能まで
喜多ばぐじ ⇒ 逆境を笑いに変える道楽家
新型肺炎、中途半端な対応が最悪の事態を招く。
【厚生労働省の本来の目的】ウイルスを蔓延させたらあかん!早期収束!
→業務のため、クルーズ船に入ってウイルスに接触しなければならない
→業務後に検査をするか否か
→もし陽性反応が出れば、仕事を休まなければいけない
→人員不足やから休んだらみんな忙しくなるなあ~(いい人?)
→そっか、検査受けなければ陽性も出ないや!
⇒厚労省職員ら“検査受けず”職場復帰
https://twitter.com/kitabagugi777/status/1231121054258479104
〇えらいこっちゃ!
新型コロナウイルスの感染拡大がとどまることをしりません…
私は元国家公務員として「出張のため1日だけ霞が関で働いたちょっこり経験」から今回の事態についての私見を述べます!
〇初動対応でもミスって、中期対応でもミスる…
「太平洋で寝て、起きたら日本海」
俺たちバグジー親衛隊の登場人物のきゃぷてんが、このようなことを言っていました。
https://store.line.me/stickershop/product/10818331
この言葉を聞いた時は、「何を言うてるんや?」と思っていたのですが、今やっと、その意味がわかりました。
陽性者が多く出たら業務に影響出るし検査やめとこうと思ってたら、
検査しなかった人が陽性者やって、
その人を媒介に感染者が増えて、業務にとてつもない支障が出た。
ということです。
太平洋で寝て、日本海に行くことはありえないことです。
しかし、気を抜いていたら、そのような事態になるかもしれません。
今回の厚生労働省の対応はまさに、
「あまり深く考えずにその場しのぎの対応をしてしまって、後々に傷口が広がる典型例」です。
それを、きゃぷてんは、
「太平洋で寝て、起きたら日本海」と例えたのでしょう。たぶん。
*
2月2日、私はこの記事を書いて、今回の新型肺炎対策に警鐘を鳴らしました。
https://note.com/kobelupin08/n/n9c126e90336a
PV数は2000を超え、多くの皆様に読んでいただけて感謝しております。
私はこの記事で、日本政府と霞が関の官庁にハリさんバリの喝を入れたつもりでした。
<最も死者を出した第一次世界大戦より、スペイン風邪の死者数が多い>
<遅すぎる日本政府の対応、後手に回るのは平和ボケ?>
各国では、中国人の入国制限や、航空便停止、病院船準備などを「即決」していますが、中国と目と鼻の先に位置する日本はそうではありません。
しかし、結局私の力では何も防げなかった。
日本政府と官庁の対応は、その後、後手に回るどころか、
世界中からドン引きされて叱責されるほどまずいものになってしまったのです…
*
〇本末転倒になる事態がわからずに、その場しのぎの一手しか打てない政府
厚労省職員らが検査を受けずに職場復帰したことは、重すぎる罪だと思います。
厚生労働大臣も、小泉進次郎環境大臣とともに反省してほしいものです。
https://twitter.com/somewhere_med/status/1230625592929710080
実際に外国メディアでは、「犯罪行為医以外何者でもない」という声もあります。
なぜか?
霞が関は、日本の行政機構の中枢だからです。
日本の政治の枠組みは、国会(立法府)、内閣(行政府)、最高裁(司法府)の三権が互いにチェックし合う三権分立の体制です。
霞が関で働く省庁の職員は、選挙で選ばれた行政府の長・大臣の指揮下のもと、行政だけでなく、立法にも携わっています。
内閣が提出する法律案の原案の作成は、それを所管する各省庁において行われます。
各省庁は所管行政の遂行上決定された施策目標を実現するため、新たな法律の制定又は既存の法律の改正若しくは廃止の方針が決定されると、法律案の第一次案を作成します。
https://www.clb.go.jp/law/process.html
参照:内閣法制局
国会議事堂を中心に、省庁が集まり、
・エリート官僚(国家試験総合職・Ⅰ種)
・一般職職員(国家公務員試験一般職・Ⅱ Ⅲ種)
が働いている霞が関での集団感染は避けなければいけないのです。
しかし、霞が関はそのことをわかっているのでしょうか?
潜伏期間は2週間以上とも言われている今回の新型肺炎ウイルス。
クルーズ船での業務に従事した厚労省職員らは検査を受けずに職場復帰しましたが、もしその職員が陽性だったとしたら?
そこから感染拡大して、動ける職員が激減すれば?
山のように増えている厚生労働省への電話問い合わせや、感染対策はどうなるのでしょうか?
https://twitter.com/kitabagugi777/status/1231122646479208448
〇なぜ検査をしなかった…何もなかったふり芸人か?
まず、90名の職員を責めることはできません。
彼らは職務命令に基づき、行動しているのです。
第101条 職員は、法律又は命令の定める場合を除いては、その勤務時間及び職務上 の注意力のすべてをその職責遂行のために用い、政府がなすべき責を有する職務にの み従事しなければならない。(以下略)
4年前、私も入庁の時に読みました。
https://www.jinji.go.jp/kenkyukai/telework/sankou0601.pdf
90名の中でも、
「いや、検査しておきましょうよ!」
と言った人も、心の中で思った人もいるでしょう。
実際、厚労省内で、検査が検討されたそうです。
しかし…検討しただけだった…
「陽性者が多く出た場合の業務への影響などを考慮し、見送られた」ということです。
ああ~~~!検査を、見送ったかあ~~~!
国民のみなさんの声を代弁します。
先生あなたは かよわき大人の代弁者なのか俺達の怒り どこへ向かうべきなのか
尾崎豊 / 卒業
いや、検査しとこうよ~~~!
わかりますよ。
→もし陽性反応が出れば、仕事を休まなければいけない
→今は業務多忙かつ、人員不足やから。
休んだらみんな忙しくなる、申し訳ない
⇒何もなかったふりで、検査なしで職場復帰しちゃお~~う!
参照:ONE PIECE 尾田栄一郎 集英社 ロロノア・ゾロ
この思考は一見いい人ですが、長期的に考えれば、愚の骨頂と言わざるを得ません。
私は、2017年の森友学園事件の時に、大阪で深夜4時までお仕事をして、深夜5時の電車に乗って、霞が関に向かったことがあります。
その時に、霞が関の官庁に入ったのですが、あの場所はとにかく人口密度が高かった!
机、書類、人、人、人!!!
容器いっぱいに詰め込むポップコーンかよ!とつっこみたくなるくらいには人だらけでした。
気のせいか、酸素も薄く感じましたね。
つまり、面積が狭く喚起もあまり行っていない部屋で、多くの職員が働いているのです。
私が入ったのは国土交通省のフロアだけでしたが、きっと他の省庁も同じでしょう。
「国土交通省だけ詰込んだれ~」なんてことにはなっていないはずです。
そんな人が密集する官庁に、感染者がいれば???
早期検査していれば、10人の感染者で済んだものが、検査をせずに勤務をしたことで、
100人、いやそれ以上の感染者が出る可能性もあるのですから。
ボヤを見つけてあれくらいならええっか、と思っていたら、いつのまにか大火事になるのでは??
たとえ面倒でも、まずはボヤをしっかりと消さないと!!
〇人員不足のため、擁護できる部分もある
さて、ここからは少し擁護に回ります。
霞が関の人員削減ペースは異常なのです。
みなさん、民主党政権時代を覚えていますか?
2009年 鳩山首相(宇宙人って言われてる人)
2011年 菅首相(令和おじさんではない人)
2012年 野田首相(どじょうすくいの人)
民主党政権時代の主な特徴としては、
・驚異の円高、ドル円が80円ほど。ガソリン安かった
・高速道路1000円くらいで乗り放題
・消費税は5%、社会保障もまだ負担少ない
最近の私は、
今の増税連発+政治私物化オンパレードの政権よりは、民主党政権の方がマシだったのでは?と思い始めています。
少なくとも民主党政権に、「驕り」はなく、「改革をしよう」という熱意がありました。
そして、その熱意が、霞が関の国家公務員にメスを入れることになります。
実は、民主党政権時代、人材抑制というものが行われました。
この時、ノンキャリア公務員の採用が殆ど行われなかったそうなのです。
国家公務員は、東大出身者が大半のキャリアとその他のノンキャリアに分かれます。
これは私が国家公務員として働いていた時に、上司たちから聞いたことです。
この人材抑制の影響は、霞が関を蝕んでいます。
キャリア官僚というのは、エリートコースなので、出世スピードが新幹線
ノンキャリア(大卒)は、出世スピードが準急
ノンキャリア(高卒)は、出世スピードが普通列車です。
今の霞が関は、民主党の影響で、30代の働き盛りのノンキャリア公務員が大きく不足しているのです。
ですので、私がいた国土交通省航空局では、若手はまるで「兵士」のように霞が関に送られていました。
余談ですが、霞が関に行きたくなかった私は、
「霞が関は嫌だ!」と人事希望届けを出したところ、鳥取の米子に飛ばされたわけです。
結局、米子も嫌になって、
「おい、何が、基本は大阪勤務や!転勤させすぎやろ!」と退職届をだしたわけです(笑)
さらに、予算圧縮の影響で、人員配置計画もカツカツ、
私がいた国交省でも「欠員ポスト」だらけで、余剰人員の不足が叫ばれていました。
このあたりの事情を考えると、
たしかに検査を実施して長期離脱をするのはまずい、と考えるのもわからなくはありません。
しかし、検査せずに働いて感染者を増やせば本末転倒…!
本当は、こういうときのために余剰人員がいるべきなんです。
無駄な国会議員を減らしてでも、官庁で働く国家公務員は手厚くしておくべきだと思います。
〇大本営は75年前と同じ、正しい意見が採用されない組織運営
検査受けさせてよ~と言う人がいない、もしくは言っても聞き入れられない
一番の問題はここでしょうね。
この90人の職員が「検査なしはおかしいでしょ」と言えなかった、言っても聞き入れてもらえなかった。
ここに今の日本の行政の腐敗があると思います。
90人が悪いわけではなく、正しい常識的な意見が採用されない組織に問題があるのです。
この国の大本営(官庁)は、著しい戦果が見込めない特攻作戦が採用された75年前と、変わっていないのかもしれません。
悪いのは、指揮官ですよ。
末端の職員を守れずに、国民が守れますか??
官僚なのか、その上の政治家なのかはわかりませんが。
心配なのは、今も霞が関で働く、私のかつての仲間たちです。
昨年末もちょうど、久しぶりに集まったのです。
私はかつての同僚たちにラインをしました。
厚労省がポカやったから霞が関も新型肺炎流行るかもな。マスクと手洗い、入念に!
〇世界各国が日本を敬遠している緊急事態
感染者数は、中国について、日本、韓国が多い状況です。
特に韓国では新興宗教の集会での大量感染があったため、日本でも大勢が集まる行事やイベントの中止や延期が行われています。
延期や中止の期間は、ウイルスの潜伏期間が14日間とされていることを踏まえ設定。感染拡大の収束が見通せないことから、3月15日以降も状況をみて期間の延長を検討する。
大規模な屋内イベントのうち、入学試験や資格試験、卒業式などは、アルコール消毒液の設置や定期的な換気など必要な感染対策をした上で、予定通り開催する。
19日にはアメリカの疫病対策センターも声明を出し、日本への渡航注意を呼びかけました。
各国が、日本への渡航警戒レベルを引き上げており、オリンピックまでに収束するのかが次の焦点になっていますね。
コンパクト五輪と釘打った今大会、
相変わらず政治の怠慢で、コンパクトどころか莫大な国家予算を突っ込んでいるので、これで中止や開催国の減少などになれば、経済への大打撃は必須です。
それにこの大会に込めたアスリートたちの思いもフイにすることになります。
〇WHOのテドロス事務局長はちょっとしばいときたい
個人的に腹が立ったのがWHOのテドロス事務局長の声明です。
「封じ込める機会はまだありますが、その機会は狭まっています」
おい、テドロス!!!
あんたは親中国家のエチオピアの出身やから、中国に忖度して緊急事態宣言の声明を遅らせたやろ?
あんたが早めに動いときゃ、こんな事態にならんかったんちゃうか!?!
偉そうな声明出してるんじゃね~よ!!
致死率は低いとはいえ、経済への影響ははかりしれないでしょう。
中国の生産ラインがストップするだけではなく、国内にもその影響が…
私が先々週入社した、下町のメーカー会社の社員さんたちも、
「感染者が出たら業務停止やろ?それはあかんな~」とおっしゃっていました。
ぼくは内心、「業務停止になったら、喜多ばぐじとしての仕事に集中できるな~」と思っていたのですが、それはここだけの秘密です。(笑)
〇中途半端なことをして、最悪の事態になっている
太平洋で寝て、起きたら日本海。
そんなありえない事態も、気を抜いていたら、起こりえます。
今回の厚生労働省の対応はまさに、「あまり深く考えずにその場しのぎの対応をしてしまって、後々に傷口が広がる典型例」ですが…
この対応を、転換し、せいをおかげにできるようにしましょう!
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