独学
水谷一志
第1話 独学
一
断言しよう。俺は独学でここまでやってきた。
しかし、俺はエリートには負けない。
二
「この世界」には、エリートと呼ばれる人間がたくさんいる。
中には、「この世界」の内容のほとんど全てを覚えているエリートもいるくらいだ。
(この小説を読み終わったら、検索してみて欲しい。)
またそんなエリートの中には、「スター」的存在もいる。
しかし、俺はそんな奴らには負けない。
三
そして大抵のエリートは、そいつらの師匠と呼べる者に出会い、そいつらの技術を磨き上げてきた。
しかし俺には師匠は存在しない。
ただ俺には、「生みの親」が存在するだけだ。
…もちろんお世話になった人間はいる。しかし俺はそんな人間に「感謝する心」を持ち合わせてはいない…残念ながら。
四
そう、俺は今まで、自分自身で「内なる闘い」を繰り返してきた。
そう、これは「内なる闘い」だ。
他の人間から見れば、これは「闘い」には入らないと思うだろう。
しかし、自らのレベルをひたすら上げ続ける「これ」は、まぎれもない「闘い」だ。
五
そんな俺は、とあることでテレビで話題になった。
しかし俺のことを称賛するものは、いなかっただろう。
しかし、俺は、常に称賛されるエリートを打ち負かすことができたのだ。
六
そして俺は、俺の技術はたくさんのエリートを打ち破った。
もう誰にも認められなくてもいい!
俺は、エリートに勝ったんだ!
七
「いや~すごいですね!」
「そうですね…最近の【ディープ・ラーニング】を使った【AI】は。」
「【プロの棋士】もAIに勝てない時代になってしまいました…。」
PS 僕は将棋より囲碁の方が好きです…。
碁譜を全て覚えていらっしゃる棋士の方はいらっしゃるそうです…すごいですね! (終)
独学 水谷一志 @baker_km
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