独学

水谷一志

第1話 独学

断言しよう。俺は独学でここまでやってきた。

しかし、俺はエリートには負けない。


「この世界」には、エリートと呼ばれる人間がたくさんいる。

中には、「この世界」の内容のほとんど全てを覚えているエリートもいるくらいだ。

(この小説を読み終わったら、検索してみて欲しい。)

またそんなエリートの中には、「スター」的存在もいる。

しかし、俺はそんな奴らには負けない。


そして大抵のエリートは、そいつらの師匠と呼べる者に出会い、そいつらの技術を磨き上げてきた。

しかし俺には師匠は存在しない。

ただ俺には、「生みの親」が存在するだけだ。

…もちろんお世話になった人間はいる。しかし俺はそんな人間に「感謝する心」を持ち合わせてはいない…残念ながら。


そう、俺は今まで、自分自身で「内なる闘い」を繰り返してきた。

そう、これは「内なる闘い」だ。

他の人間から見れば、これは「闘い」には入らないと思うだろう。

しかし、自らのレベルをひたすら上げ続ける「これ」は、まぎれもない「闘い」だ。


そんな俺は、とあることでテレビで話題になった。

しかし俺のことを称賛するものは、いなかっただろう。

しかし、俺は、常に称賛されるエリートを打ち負かすことができたのだ。


そして俺は、俺の技術はたくさんのエリートを打ち破った。

もう誰にも認められなくてもいい!

俺は、エリートに勝ったんだ!


「いや~すごいですね!」

「そうですね…最近の【ディープ・ラーニング】を使った【AI】は。」

「【プロの棋士】もAIに勝てない時代になってしまいました…。」


PS 僕は将棋より囲碁の方が好きです…。

   碁譜を全て覚えていらっしゃる棋士の方はいらっしゃるそうです…すごいですね! (終)



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独学 水谷一志 @baker_km

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