建設テックで職人不足に挑む?

建設業を

テクノロジーで進化させる。


これを建設テックと言うそうだ。


Building Information Modeling

通称BIMと言われる分野が注目

されている。


簡単に言えば、

デジタルで工事監理を

していくと言うことだろう。


生産性という観点で言えば、

明らかに遅れをとる建設業界。


一方、職人さん不足や高齢化は

深刻で、達社長の会社でも

大きな問題になりつつあった。


こうした取り組みも必要だと

達社長自身も常々感じている。


事実、達社長の会社にも

様々な会社が売り込みや紹介に

やってくる。


そこで、達社長。

持ち前の探求心で、まずは

建設テック業界を

調べてみることにした。


建設テックと一言で言うが

大きくは、

以下の5つの分野があるようだ


「技術テック」

BIMなどと言われる

分野が典型である。

最近では、

ドローンやVRなども活用した

現場業務のテック化が

提供され始めている


「マッチングサイト」

発注先と建設会社をつなぐだけでなく

建設会社と工事会社をつなぐ分野が

伸びているようだ。


「建材中心のECサイト」

建設に必要な資材等の

WEB発注サイトである。


特に作業用手袋などの

副資材発注サイトが

便利だとして、伸びているようだ。


「現場管理ツール」

見積りや、施工管理などのテック化

であり、働き方改革推進の流れの中

実務的ですぐ始められると

注目を集めているようだ


「メディア」

建設に関わる様々な情報や

ノウハウをサイトを通して

提供している。

収益を読者だけでなく、

広告に求めている事も特徴だ。


実は、当初、技術テック活用を

考えていたのだが、

工事マッチングサイトが意外に

面白いと感じるようになってきた


塗装や電気工事など

工種によっては高齢化や職人不足が

発生している現状もあるからだ。


そこで

一緒に調べてくれた、総務課長と

「工事業者マッチングサイト」

運営会社の社長から

お話を聞くことにした。


実は、お話しを聞く会社の

トップ自身が職人さん出身で


建設業をもっと誇れる業界に

したいという思い・志にすごく

共感できたからでもある。


失礼な言い方だが、

「同じ匂いがする」

という直感である。


一万を超える専門工事会社が

登録されていて、オンラインで

必要な工種を必要な地域で探す

ことができ、

専任スタッフが、サポートし

マッチングを完結させる仕組み

であると、ご説明頂いた。


達社長

いきなり、新規の職人さんに

工事を任せるのは不安がないでは

ないが、職人不足の現状、悪くない

取り組みだと考えて、

建築部長に話を聞いてみた。


しかし、建築部長は否定的だった。

「職人さんが必要なら、今の職人さん

から紹介してもらえば良いです」


「仕事の質もありますが、信頼関係も

大きく影響する以上、初めまして

では辛いでしょう」


正論である。

しかし、どこか割りきれない。

あらゆる業務がアナログ頼みで

良いのか?


達社長はそう考え、

建築部長にトライアルも視野に

継続検討を指示した。


現場にあまり口出ししない達社長

だが、珍しく強い口調での指示で

建築部長だけでなく、同席した

総務課長も驚いていた。


テックブームに踊らされては

いけない。

しかし、テックはトレンドでもある


否定から入れば、何も生まれない。


トライ&エラー

そう社長メモに記載した。





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