ブランド事業を創造する
未来を明らかにした達社長。
実は、
もう一つ大切なことを
決めなければならない。
それが、建設業としての
ブランディングである。
何が特徴の建設会社なのか?
どういうものづくりや人づくり
をしようとしているのか?
これを社内だけでなく、
顧客や地域にしっかり伝えたい。
建設×ブランディング。
これまでは正直、中々接点を
見いだしにくいと感じていた。
しかし、
設計施工を軸に食品工場の
指名受注を獲得する建設会社や
工事業でなくサービス業として、
チームをプロモーションし、
小口工事で躍進する
工事会社などの実例に触れ、
建設業らしいブランディングが、
だんだん身近なものになってきた。
まずは達社長
「ブランド」とは何かを
改めて考えることにした。
あれこれ悩んだが、結論は
「顧客そして社員との約束」
つまり、「ブランドは約束」
そう定めることにしたのだ。
「街を元気にする」
繰り返しになるが
約束すべきテーマはこれ一点である。
その為に、私達ができることは
何でも挑戦しようと考えている。
そう役員や幹部の皆さんに
宣言した。
正直、まだ皆ピンときていない。
「いいんじゃないですか・・」
真っ先に意見をぶつけてくる
ベテラン専務らしからぬ反応が
それを象徴している。
「皆が理解したから浸透する」
のではなく
「一人に浸透するから
皆が理解する」
ブランドとは、そういうものだと
税理士の所長先生から
聞いていたから、慌てない。
そしてもう一つ、
忘れてはいけないのが
「社員との約束」である。
「街を元気にする」
このなりたい未来という価値観を
共有し、街づくりを担えるプロへと
成長し、活躍してもらいたい。
その為の機会の提供や
教育システムへの投資は不可欠だ。
また、新しいことに
挑戦してくれる人を評価、
応援できる人事改革も必要だろう。
その上で、やりがいを高められるよう
働く環境も地域有数と言われるように
引き上げたい。
一方、
地域との対話や
コミュニケーションも
これまで以上に
大切になると考えている。
「地域を開発する」でなく
「地域を経営する」
パラダイムシフトが必要な
時代だからだ。
そこで、考えているのが
自社の話題や取り組みを
取り上げてもらえるよう、
メディアを上手に活用することである。
これは、
食品工場建設でブランディングする
建設会社社長の言葉がヒントだった。
「どんな小さな記事でも、
繰り返し取り上げられたら、
地域の人は観ています」
「何より社員のモチベーションが
高まり、変化への弾みがつきます」
儲かるかどうかではなく
必要かどうかが より問われる時代。
達社長の考える
地域にとってなくてはならない
「街づくりブランド事業」
いよいよ動きだすのだ。
まだまだ、
骨格を計画したに過ぎないが、
これまでとは明らかに違う景色が
見えてきたのも事実である。
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