不思議で素敵な同居人
大田誠翔
第1話talk1
こんな経験はありませんか?
頭の中なのか、心の中なのか…
私だけど私じゃない誰かが自分の中にいる事に気付く。
人はそれぞれいろんな感情あって当たり前。
それを整理し、コントロールしながら生きている。
だけど、私の中にある感情にはそれぞれに個性があって意見や思いを
主張する。
時にはぶつかり、話し合い私を助け支えてくれている。
“これって多重人格?”
いやいや、その人格になってしまう事はないのだ。
彼らは私の中で同居しているだけで、決して前に出てくる事はない。
ただ迷い、不安になったりしている私感情をコントロールするかのように
存在しているのだ。
今日もそんな同居人達との1日が始まる。
『わっ、どうしよう。寝過ごした。時間ないよ』
「え、自分の事だけやったら余裕やん」
「焦らないで」
「いやいや、分かる分かる。急いで」
そんな会話を繰り返しながら準備を進める。
『時間通り完了』『行ってきます』
って言っても返事はない。
でも、行ってきますもただいまも声に出して言うことにしている。
『おはようございます』
『西島さんおはよう。今日の予定これね』
『はい。ありがとうございます』
いつも通り仕事が始まる。
そんな中でも同居人達のお喋りは続いている。
強気で感情にストレートな関西弁の男の子
気づかい上手な優しい男の子
怖がりで気の弱い女の子
これが私の中に居る素敵な同居人だ。
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