第ゼロ話死神

第3話死神


「ったく、人遣い荒いんだから」


スマホのご時世の今も、ガラケーを使っている(理由は聞くな)そいつは

トラックの荷台いっぱいに組み込まれた、「道具」をかついでいるーー使うのだ



「こっち、こっちにたてて」「は~い」

ーー荷物を担いでいる、性別不明はともかく、この村にはおかしな話がある


だから、調べることになったのだ


ガラケーの依頼には逆らっておいて、とりあえず、目の前の少女の話を聞いて

つける


「ありがと♬それよりどうするの♪」


隣にいる男が下を見るーー海だ


ーーー「死海」



死海といえば、ヨーロッパの湖を思い出す人がいるのかもしれないが

こちらの「死海」は違う


ーー入ってはいけない場所、禁忌の海だーー、、島の漁師も、この近海に船を出すとき

神への祈りがなければ、通ることはできないとされている「海」


「まあ、わたれるけどさ」

海を見ている、男は、左手で肩をつかむ「いけるよな?」



ーー九州特有の波の荒さはあるが、そんなもの地元の人間なら平気だろう


ただ、いきなり戻される、惑わされる、、、、、神への敬意なくして渡れぬ「海」と呼ばれる由縁だ


神への敬意それ以外の方法で渡ることはできない


特に「少女」はたたられている一族だからだ


ーー

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