カクヨムユーザーの生態～111,402人分のデータを分析してみた

第3話 111,402人のうち、『読み専』ってどれくらいいるの？

（注意）本作で出てくるデータは、全て2020年2月21日までに取得されたものです。

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「ねぇ、タケル君。カクヨムにはどれくらいの『読み専』がいるのかしら？」

　俺――草薙（くさなぎ）タケルの幼馴染みである塔（とう）景子（けいこ）は、自分で小説は書かずカクヨムで小説を読み漁る所謂（いわゆる）『読み専』である。

　同胞がどれくらいカクヨムにいるのか、気になるらしい。

「研究助手（アシスタント）のケイコよ。俺のことは研究所主任研究員（マッドサイエンティスト）、鳳凰院○真と――」

「あ、パクった！　シュタインズ・ゲートをパクった！　通報だ！」

「せめてパロディと言ってくれよー……」

「嫌だ」

「……はぁ。それで、確か『読み専』についてだったな」

「そうよ。カクヨムは小説を投稿する人と、それを読む人とで成り立っているんだから」

「そうだね。どちらが欠けてもシステムが成り立たないな。

　さて、この研究では『小説を1本も投稿していないユーザー』を『読み専』、逆に『小説を1本以上投稿しているユーザー』を『書き手』と定義したぞ」

「まぁ、それが普通ね」

「この中には、『何らかの事情で公開していた小説を全部非公開にしてしまった！』という人も含まれるけど、恐らく誤差の範囲内なので問題ないだろう」

「はーい」

「なお、『書き手』は『新着小説一覧』で全ての小説を探索して得られた結果なので、完全な情報だ」

「お、まじでか。それはすごい」

「それでは結果を見てみよう」

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　統計情報（111,402人）

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『読み専』：59,436人 (53.35%)

『書き手』：51,966人 (46.65%)

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「やや『読み専』が多いけど、半々なのね」

「そうだな。アクティブに活動しているユーザーだとこういう結果になった。ここに、前回の予想で得た2020年2月21日現在で『379,069人』いるとしたときの場合を考えよう。アクティブに活動していないユーザー『267,667人』は、小説を一本も書いていないのだから『読み専』に該当する」

「おぉ、確かにそうだわ」

「と言うことで、267,667人を全部『読み専』に加えたときの統計は次のようになる」

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　統計情報（379,069人（推定値））

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『読み専』：327,103人 (86.29%)

『書き手』：51,966人 (13.71%)

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「圧倒的『読み専』率……！」

「そうだね。後は、267,667人の中にどれだけ『完全潜航型読み専』がいるかどうか分かれば完璧なんだけどなぁ。やはりカクヨムサーバーにハッキングを仕掛けて――」

「はいはいはいストップストーップ！」

「止めるな、我が助手よ！　俺の情熱がこんなことで妨げられてはならない！」

「と、とにかく！　みんなの作品が読まれるベースはちゃんとあるってことね！　それで十分じゃない！　ね？　落ち着いて？」

「……分かったよ。とにかく諦めずに小説を書くことが大切だろうな」

　地球滅亡――ユーザー数40万人突破のXデーまで、あと81日！

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　今日の研究ノートまとめ

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　・小説を1本も投稿していないユーザーを『読み専』と呼ぶことにする

　・小説を1本以上投稿しているユーザーを『書き手』と呼ぶことにする

　・カクヨムのユーザーは圧倒的に『読み専』が多い (86.29%)

　・アクティブに活動しているユーザーに限定すると『読み専』と『書き手』はだいたい半々になる (53.35% vs 46.65%)

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