4話 こう見えて甘えん坊

悠希は学校ではしっかり者だが、こう見えて甘えん坊だ。帰ると麻衣が待っている。家に入ってすぐ着替えて手洗いうがいをする。そして麻衣のところに行ってハグをする。柔らかくて甘い香りがするので落ち着く。


「悠希くん、学校楽しく過ごせた?」

「まぁね」

「そうか、良かったね♡」


という会話はいつもする。優しい声で話すので可愛い。膝枕や胸枕もさせてくれるので嬉しい。いつの間にか寝ていることもある。


麻衣は優しい女の子なので他の毛布からも好かれる。悠希が辛いときは構ってくれる。


「助けて麻衣ちゃーん(泣)」

「どうしたの悠希くん」

「お母さんとケンカした…」

「よしよし大変だったね、大丈夫だよ~」


そんあこともあった。


悠希の手が麻衣の胸にあたって左右に揺れたときは焦って謝った。


「うわぁ!ごめんね」

「うんうん、大丈夫だよ。いつも触るくせに」


でも麻衣はそんなことでは怒らない、怒るときはよっぽどのことがない限りのことだ。

優しさと柔らかさがあるから甘えるのだとか…

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