元魔術師殺しの俺は平凡な高校生活を送りたい

はっぱ先輩

第0話「プロローグ」

 半年前

 俺は今イギリスのロンドンである魔術師を殺す依頼を受けていた。

 そのターゲットは魔術師業界でもかなり有名な『オリバー・クロート』と言う魔術師だ。 オリバーは魔術師業界で、あまりいい噂を聞かない。

 例えば魔術師としての腕がいい事を理由に魔術師としての血が途絶えようとしている家の娘に性的暴力を行ったりと、いい噂は耳にしない。

 そのせいか、オリバーをいいと思うどころか、殺したいと思うぐらいに恨んでいる者が多い。

 そしてその恨んでいる者の一人から俺に依頼が来て今現在魔力鉱石で作られたスナイパーライフルでオリバーの頭を狙っている。

 やつの属性は『火』と『水』。 そして俺の属性は『無』だ。 結局相手が何属性だろうと魔力壁まりょくへきは破れるから関係は無いか。

 俺はオリバーが優雅に夕食を楽しんでいるレストランから千八百メートル離れた寒いビルの屋上からスコープを覗いて魔力をスナイパーライフルに流し込んだ。

 これで後はトリガーを引けば依頼は完了する。

「くたばれ、クソ変態野郎が」

 そして俺はトリガーを引き、オリバーの頭に命中した事を確認して依頼者の元に行き報酬の五百万ドルを受け取った。


 現在

 俺は先月まで殺し屋として依頼を受けていたが、俺はある日普通の日常と言うものを知りたくなり殺し屋を引退したのだ。

 そして俺はこの春日本の北春と言う街にある『私立北春高等学校』に通うことになった。

 もちろんちゃんと勉強をして、受験もして合格した。

 殺し屋として活動しながら勉強するのは忙しかったが、これから毎日楽しく高校生活を楽しみながら勉強もできて平凡な『普通』と言うものを味わえる!

 そして入学式は明日と来た。

 これは所謂『遠足前日で眠れない』と言うやつになるかもしれない。

 だがそれもまた一興。

 俺は就寝前の身支度を何度も繰り返し、忘れ物が無いかと確認しまくった。

 そして就寝前の身支度を始めて一時間が経ち、布団に入ったが結局俺は一睡も出来なかった。

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