掲示板◇ノワール注意報
【拡散】ノワール対策委員会【希望】
1:ただの冒険者
ここでは理不尽な死の体現者であるノワールをなるべく怒らせない方向で話を合わせる事で注意喚起をする場です。
精霊/ドライアド
ミュウ=【英雄】ノワール
もし見かけても過剰に煽らず、スルーするか普通に接してあげてください。
彼女が望むのは平穏です。
NGワードを踏み抜くと、どんな状況であろうと平気でキルして来ますので最低限の礼節はわきまえてください。
以上です。
なお、怒らせた場合は後日、夢に出てくるLVで恐慌状態に陥るので怖いもの見たさで近づくのはやめましょう。
二次被害でフィールドが壊滅します。
多くの方が通報されたようですので一時的に垢凍結は免れませんが、いつどのような形で復帰するかは本人しかわかりません。
※酒場にいる方のNPCは彼女に似ず、健気でいい子ですので比べるのはやめましょう。ミュウのNGワードの一つがこの子です。
攫う、悪い事を教えるのは最大の禁句です。
2:ただの冒険者
つまりどういうことだってばよ?
3:ただの冒険者
①何者かがノワールの機嫌を損ねる
②めっちゃ荒れる
③無差別テロで教会が混む(WQ並)
4:ただの冒険者
何それ怖い
結局犯人誰だったの?
5:ただの冒険者
ムサシ
本人が晴れやかな顔で言ってた
6:ただの冒険者
うわぁ
7:ただの冒険者
結局どういう事が地雷になるわけ?
それがわからなきゃ対処もなんもないだろ
8:ただの冒険者
こわいこわいこわいこわい
9:ただの冒険者
>>8
どうした?
MOBに理不尽キルされたか?
10:ただの冒険者
いいや、ノワールの被害者だ
こいつぁ正気度チェックに失敗しちまってるな
11:ただの冒険者
は?
あの子ってそんなやばいの?
12:ただの冒険者
>>7
ヤバイっていうか、怖い?
<NGワード>
・ノワールである事を強要
・自由を縛る事を強要
・英雄NPCのノワールに悪い事教えてもキレる
13:ただの冒険者
完全に親の思考で草
つっても過去の自分だから親どころかご本人だもんな
そりゃ俺でもキレるわ
14:ただの冒険者
まぁ過去がどうだろうと今もそれと同じような扱いされんのも人によっては嫌だしな
15:ただの冒険者
一般常識なんだよなぁ……
16:ただの冒険者
冒険者の総意でムサシが悪いって決定されてるけど、第2、第3のムサシが出ないとも言い切れないので注意喚起をしてるわけ
本サービス組にも是非伝えて欲しい
怒らせたらヤバイ人がいるって事をな
17:ただの冒険者
それ
普段のミュウちゃんとは似ても似つかない何かに変貌するから絶対にやめとけよ?
あの子、弱体化してるとはいえレンゼルフィアを秒で消滅させるヤベーやつでもあるから
18:ただの冒険者
秒は草
攻略組でも30分はかかるだろ?
しかもソロとかやっぱ英雄って凄いのな
19:ただの冒険者
英雄っていうかミュウちゃんがヤバイ
それは英雄って意味じゃなくて想像力、スキルの使い方が別次元に生きてるとも言える
20:ただの冒険者
つまり?
21:ただの冒険者
一回ドライアドの糸使いでビルド組んであの子とおんなじことやってみればわかる
エクストラジョブは【英雄】を疑似体験出来るシステムだからな
22:ただの冒険者
へー、どうせリセット回数は仕込まれてないんだし本サービス始まったらやってみるか
23:ただの冒険者
やめといたほうがいいぞ?
プレイヤースキルもそうだけど、今はミュウちゃんの所為でドライアドの評価が住民からガタ落ちになってるから
24:ただの冒険者
ああ、大量にキルしたんだっけな
そりゃそうか
25:ただの冒険者
>>23
あぶねぇ、やってみようと思ってたわ
引き止めてくれてサンキュー
26:ただの冒険者
>>23
それって開始設定場所を町の中から適応エリアに変えてもダメなの?
27:ただの冒険者
ドライアドの里の事か?
それもどうだかなー
プレイヤーの場合、NPC精霊とは別物のミーハーなはぐれ精霊という立ち位置だから仲良くはしてくれないと思うぞ?
そのかわり攻撃もしてこないけど
28:ただの冒険者
へー、どっちみちプレイヤーがいないと日の目を浴びることもないしきついな
29:ただの冒険者
それ
精霊は縛りプレイって言われてるから
30:ただの冒険者
その心は?
31:ただの冒険者
想像力次第では強い力になるけど、俺らみたいな貧相な発想力じゃその力を活かしきれない
32:ただの冒険者
まてよ、お前が貧相な発想力だとしてもオレもその輪に入れるのは早計じゃないか?
33:ただの冒険者
じゃあお前ドライアドで外部からなんの補助もなく空を飛べるか?
ミュウちゃんは飛べるし、オレは飛べなかった
34:ただの冒険者
その前にそのビルドで飛べる要素なんてあるか?
35:ただの冒険者
要素1:ノック
要素2:魔力糸
どーれだ?
36:ただの冒険者
ノックしかわからん
37:ただの冒険者
ノック!
38:ただの冒険者
ここは受けを狙って糸!
39:ただの冒険者
ノックだろ常考
確かあれは弾くスキルだったはず!
40:ただの冒険者
正解は……全部です
41:ただの冒険者
は?
糸でも空を飛べると?
42:ただの冒険者
その通り
それが一般的な考えだが、糸って実は魔力サークルの範囲内なら自分の手足の延長線として使えるんだ
対して精霊の重量は0
落下ダメージも受けない万能種族だ
43:ただの冒険者
正解して嬉しいはずなのに42が何言ってるのか全然理解できねーや
44:ただの冒険者
>>42
じゃあ真上から糸ぶら下げて持ち上げる事は出来るのか
45:ただの冒険者
そうでもあるし違うとも言える
46:ただの冒険者
はっきりしないな
さてはお前知らないな?
47:ただの冒険者
今北産業
ってか誰もミュウちゃんに危機意識持ってなくて草
はよ拡散しに行けw
48:ただの冒険者
つってもなぁ
オレはミュウちゃんに助けてもらって恩義もあるし、ワンキルされたぐらいで消える程安い恩でもねーし
49:ただの冒険者
オレも
正直ちょっとYESマン過ぎて心配してたところにコレだろ?
ミュウちゃんはもっと周りに対してキレていいと思う
ってか俺ならキレる自信あるぞ
50:ただの冒険者
先駆者さん人使い荒いもんな
ミュウちゃんはよく我慢できると思うよ
そのくせサプライズとか抜かして本人のいないところで話決めてくんだろ?
毎回話持ちかける時に困惑されてこっちが悪いことしてる気持ちになるんだよなぁ
51:ただの冒険者
あれ?
ミュウちゃん普通に被害者じゃね?
52:ただの冒険者
そうだよ
それも最大級の黒歴史(本人談)をみんなの前でぶちまけられて今頃赤面している頃だと思う
53:ただの冒険者
うわ、俺なら先駆者さんと友達やめる自信あるわ
とづまりすとこ
54:ただの冒険者
ムサシも熱烈なファンを拗らせてストーカーになったって聞くしな
55:ただの冒険者
それダメなパターンや
オマワリさーん
56:ただの冒険者
なんかミュウちゃんを守る会の雰囲気になってて草
57:ただの冒険者
イコール自分の命を守ってるんだから正常だろ?
あの子一般常識が欠如してるから見てて心配になるんだよ
58:ただの冒険者
ほんとな
横殴りは流石にしないけどあの子周りの迷惑は多分考えてないよな
レンゼルフィアをキルし過ぎてAIが余計に成長してるし
プレイヤーが負け続けるとMOBの種族LVが上がったり進化するのもおかしな話だけど、MOBが負けると負けないようにAIが成長するシステムにOK出した上司はクビにするべき
59:ただの冒険者
でも単調な戦闘にもスリルがあって楽しいだろ?
命が安いからこその単純作業が苦痛ってやつもいるし
60:ただの冒険者
そのせいで先のエリアに進めないのもどうかと思わねぇ?
61:ただの冒険者
言えてる
結局山岳フィールドまで行けなかった
62:ただの冒険者
それな
本サービスでは開拓状況を引き継いでプレイヤーはリセットされるらしいぞ
63:ただの冒険者
テスターの特典はない感じ?
64:ただの冒険者
初めから今回解放した分の種族進化ツリーが見えてるって特典付きだ
それにもう一度あの苦行をやり直す必要がないのが最大の報酬だな
65:ただの冒険者
それこそ先駆者さんの業績だけどな
俺らなんもしてねぇ
66:ただの冒険者
あの人もあの人で働き者だからな
67:ただの冒険者
思考は完全にブラック企業の雇い主だけどな
68:ただの冒険者
それ
絶対上司に欲しくないタイプ
いい顔で休日出勤言い渡してきそう
69:ただの冒険者
普通に雑談になる流れで草
70:ただの冒険者
なんだかんだとあの二人が引っ掻き回してくれたからな
71:ただの冒険者
そりゃそうか
本当はもっと自分たちの力で前に進まなきゃ行けなかったのにな
72:ただの冒険者
正直なところ先駆者さんなんて呼ばれてるけど、あの子達別に攻略班でも検証班でもなんでもないんだよな
73:ただの冒険者
先駆者さんは掲示板の住民が勝手につけたあだ名だからな
それでも功績を残していくのがあだ名で終わらない由縁
74:ただの冒険者
普通このテスト時代に目立っててもおかしくないプレイヤーが総じて目立たなくなる活躍をしてるのほんと笑えるわ
◆
「祐美、出かける準備をしておいてくれないか?」
孝さんから連絡をもらったのはログアウトしてから数時間後のことでした。
いつもならここまで急かしてくることは珍しいのですが、たまのサプライズで仕掛けてくることもある人です。
珍しく琴子ちゃんも出かけています。
きっと気を使ってくれたんでしょうね。
私は念入りに化粧をしてから身軽な格好でおめかしをしました。
彼の事です。きっと私に内緒でディナーでも用意してくれたのでしょう。
あまりにもビシッと決めすぎても浮かれていることがバレてしまいますしね。
今回こそは裏をかいてやるんだからと意気込んでいたら……
「待っていたよ、祐美」
「孝さん?」
自分以上に浮かれた格好をしていた彼に手を引かれ、私は車内でドキドキとしながら移動しました。
これは一体なんなのでしょうか、いつになく予測がつかなくて落ち着かないところ、連れていかれた先は空港でした。
「あの、これはどういう事でしょうか?」
困惑を隠せない私に、彼はサプライズ大成功とばかりに笑います。
「うん、婚前旅行に出かけようと思って準備しておいたんだ。びっくりしたかい?」
「びっくりした、というか……私なんの準備もしていませんよ?」
「大丈夫、全てこちらで用意してある。君はその格好のまま来てくれればいい」
「はい……」
ちょっと不安な気持ちも湧き上がってしまいましたが、不思議と彼の自信に満ちた横顔を見ていたら元気をもらえました。
私の旦那様がこの人でよかった。
少し落ち着いてきたところで余裕を取り戻す。
「あの、私の格好変じゃないですか?」
今日のコーディネートが婚前旅行に似合うものか聞いてみる。だいたいにしてどこに向かうか全く聞いていないのだ。
私としては浮いてしまわないかよりも、それで彼に迷惑をかけないかが心配なのである。
「祐美は何を着ても似合うよ。一層惚れ直したくらいだ」
「嬉しいです」
お世辞だとわかってはいるものの、それでも嬉しい気持ちは湧き上がってくる。
手を引かれ、専用セスナで空の旅を満喫して、降りた場所は無人島。
そこは都市開発真っ只中で、まだ観光客のたむろしていない、大自然が都会暮らしの二人を出迎えてくれた。
そして二人だけの時間を過ごし、私は幸せの最中にいた。
いつになく優しい彼に甘えて、それを謳歌して。
旅行先は多岐に渡った。行きたいところへ行きたい時に行く。自家用セスナだからこそできる特権。
日本にいたら絶対拝めないような風景を共に眺め、共感し、共有した。
そんな世界で愛を育む中で、私の体には新しい命が宿っていた。
ああ、これが私の求めて止まなかった幸せだ。私は過去の自分を振り返りながらこう答える。
ノワール、私は今とっても幸せだよ!
かつてゲームの中に置いてきたもう一人の自分。黒歴史として嫌ってきた過去の自分に、幸せな自分を見せつけてやる。
だから、あなたも幸せになってほしい。ううん、幸せになる権利があるんだから。
それはゲームの中で出会った、昔の自分のコピーに向けてのメッセージ。
仲直りしたばかりで友達未満な彼女。
ノワールは未だ人見知りが激しいまま。
帰ったらすぐに彼女に会おう。
それまでは土産話をいっぱい溜め込んでおくんだ。
そして私は、今を満喫した。
愛しい彼と共に。
fin
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