偽の本番8 犬を救うクロネコ……
中世美人は魔女とされた。魔女が男を誘惑し、魔道へと誘いこむと、同性の中で訴えられた。美の羨望。美人を妬み、美人を淫魔として訴え、彼女達を火あぶりにしていた時代。美人は妬まれていた。
幕藩体制の江戸時代、女性は売られ、その性的欲求を満たす道具として拘束されていた。
同性による
現代とは違い、このF世界でも彼ら、彼女達は性的な奴隷として強制的に使役されていた。
魔女かどうかを判断する役割を持っていた医者は、彼女達の裸に魔女の印を探そうと、彼女達から服を剥がし、魔女狩の名目で彼女達を性的な拷問にかけていのだ。
このF世界の寒村で、魔女狩をしていた医者の振りをしていた存在。
7歳になる少女の儀式として医者は、少女の健康診断と称し、教会の懺悔室を医務室とし、そこで魔女かどうかの印が体に付けられているかどうかを検査をしていたその偽医者の素性。
前世の記憶は八歳で失われるとい云う。
女の振りをした男。僧侶ではない尼僧の振りをしたその男の声色は、薄気味悪い、くぐもった中年年増の女のような礼儀正しさの中、その周波数を分離していった時、その女のような声の中に下卑た
彼、彼女の目的は、その少女たちの魔女の印を固定化したビジョンとして提出する為の装置の開発だった。
まだダゲレオタイプの写真機が作られる前の事だった。
中世の魔女狩り。ノストラダムスがまだ存命だった中世の15世紀から16世紀(1400、1500年代)の時代。
10世紀以降のヨーロッパで、宗教は女性蔑視の段階で、その女性の人権を放棄させる中で、都合のいいように美人の女性を性的に
医者の振りをしたその尼僧。男でありながら、その薄気味悪い声色で女性の振りをし、一般女性の味方面をした尼僧は、男性を誘惑するような女性を社会から排除しようとする大義名分の本、彼女達を自分のハーレムのような教会で、魔女狩から少女達を親元から引き離し、尼僧として養育しながら、夜中、
そんな寒村で起きた事件……。
その事件の概要《がいよう」を、一僧侶である自分は、教皇庁に報告せねばならない……。
「又さんさ……、今度後宮に入る狸耳エルフ、そのスジじゃ、コスロウで有名なんだってさ……」
「コスロウ? コジロウじゃなくて?」
「男が女に化けてるってさ」
「男が女に化けて、後宮の中で女性を
「男が女に化けてるからスマタしかやんない!」
「魔王が天下を取った時、大地震が起きた。その時怪我した女性たちを襲ったやつの一人だったみたいだ。大戦争の時に、倫理観を持って人間の理性を保てるか。その人間性の審査を行うハルマゲドン……」
「そいてゃそこで失格したんだね……」
「500年前の話だが。そのぶよぶよした
「……」
「魚座のキリスト教、水瓶座アクエリアスムーブメントのこの時代。上半身が水瓶座で、下半身が魚座のキリスト教時代をまたにかけた人類が食われた時代……」
「
「比丘か比丘尼か。男か女か。梅毒は鼻とおちんちんがもげる……」
「売春婦と本番やって梅毒ウツったら、鼻もげ、ちんもげ?!」
「猫は
「梅毒って、最初の抗生物質、青かびから精製したペニシリンで治す?んでしょ?」
「鰹節についた青かびか……」
「猫に鰹節?」
「猫耳エルフにマチンガーZ!」
「又さん! それ!」
「昔似非宗教が犬笛で人類を洗脳しようとした時、耳と直結する小脳の鼠脳を抑える猫がメシアになった。猫を恐れる鼠と、猫を恐れない鼠の差」
「差?」
「鼻がもげた存在さ……。鼻のフルートレス遺伝子が壊れると、同性愛傾向を示し、敵と自己を分化しない、自己の敵を敵としない、怖いものが無くなる症状になる」
「猫耳と鼻もげ、ちんもげの戦い?」
「猫を恐れる存在は動物愛護ではなくなった。犬笛で犬は洗脳できても、猫は洗脳出来ないからだ」
「じゃあ、地域で猫耳の私達がおいかけられるのは……」
「地域で猫がいなくなったら、気を付けた方がいい……」
「黒猫耳の私ってさ……」
「犬を救う黒猫……」
殺人鬼は、その地域でまず猫を殺す。
夜中、猫は泥棒を感知するからだ。
放火魔。
鼠は火事を察知して逃げ出す。
鼠は猫を恐れる。
放火殺人。
一九九六年九月
東京柴又三丁目女子大生放火殺人事件。
被害者は強姦されていたという。
江戸じゃ火付け盗賊は
火付け盗賊改め 長谷川平蔵は実際の人物だ。
赤猫。
ネコネコ便の宅配トラックが虹色トラックで回れない理由。
殺人事件の時効が撤廃された後、法律施行前の事件も時効は撤廃されている。
猫まんまで餌付け。
鰹節御飯で餌付け。
猫じゃらし?
殺人鬼は動物愛護を装い。
殺人鬼は子供を異常に愛するように装う。
ゲテモノの顔を隠し……。
偽本番8 了
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