本番1 零号機になる前に・・・


 猫耳エルフの彼女は、もっぱら耳を揉む。

 もみもみするのだった。

 短い猫耳を皆に見えるように伸ばす為。頭に手を乗せ耳を揉む。

 兎のバニーになりたい猫耳。

 アライグマのラスカルの意味は、英語で悪戯好き。

 スターリングエンジンは、潜水艦のデイーゼルエンジンの一種。

 猫チー番頭の前世だった彼女が生きる世界。

 猫耳エルフを止めたい彼女が恋した相手は、魔王と呼ばれる存在だった。

 背が高く、やせ型スレンダーの猫耳エルフが持ってない耳。

 

 兎耳。


 猫チーに最初に会った時、魔王はその彼女を人間と間違えた。

 栗毛色の長い髪に隠れた短い猫耳。

 両方の耳では聞く周波数に違いがある。

 実際の医学博士の研究では、右耳は満年齢の周波数と、40Hz、60Hz、80Hzの周波数。男性の厄年の年齢辺りだ。

 数え年と実年齢。

 満年齢が実年齢で、数え年は生まれてすぐ一才とカウントする。

 数え42才が厄年の大厄で、実年齢では41歳。数え年41,42、43が、前厄、大厄、後厄になる。

 関東地方では佐野厄除け大師が有名だが、初代神武天皇は狭野尊さののみこととも呼ばれる。

 左耳では1から99Hzまでの周波数をよく聞き取る事が出来るとその医学博士が本で発表しているが、99の数字を持つ単語がキリスト教の祈りの言葉である「アーメン」なのだ。

 文字を数値化するゲマトリア数秘術と言うヘブライ、ユダヤのカバラ神秘主義「カバラ」の方法の一つだ。

 同じ周波数で聞く年齢は、左耳を基準に、満年齢の誕生日に年輪を重ねるように、その左右の耳を同じ周波数で廻る音波。

 また厄年の年齢とほぼ合致する40歳=40Hz、60歳=60Hzが、同年齢の世代を習合させる周波数として集団妄想のように、その耳で聞く声が合体してしまう時、梵我一如として、全体と個我が一体化しながら、自分が解決しようにも出来ない問題を同じ苦しみとして抱えてしまうのだろう。

 同じ周波数を聞く耳……。

 イエスの左側。神様の右側に座す存在であるロゴス。左耳と直結している左脳は言語脳として、イエスの言語脳である左脳と左耳がその側で神様の声を聞く時、イエスが唱えた祈りの言葉である「アーメン」は神々の王としてのエジプトのアメン神と習合し、多神教を習合する一神教として全ての神の民の言葉をロゴスとして認識する言葉が、イエスの口から語られる時、そのロゴスは神の言葉となったのだろう。

 同じ周波数を繋げる左右の耳を頭に乗せる存在。

 長い耳を持つ兎の耳は、頭蓋骨を振動をさせずに聞く音となる。

 通常自分で話す声を自分で聞く時、耳から通しての声の周波数と、発する声が自分自身の頭蓋骨を振動させる周波数の合成なのだ。

 その兎耳は、頭蓋骨を振動させずに音を聞く。天使のリングが頭上にあるようにだ。

 ルシフェルはセラフの一人だったが、ハイトーンの歌声、ソプラノ歌手のような高い周波数で歌う彼らの声は、高い周波数が低い周波数と合成した時、合成周波数の主が高い周波数の持ち主であるように、加算した周波数の割合の高い方の人格となるのかもしれない。

 現在でも歌手の方がレコーデイングした時、録音した歌声、録音した声を後で自分で聞く時に、自分の声ではないように聞こえるのは、録音した後で聞く自分声には頭蓋骨の振動数が加わっていないから。

 だからもし聴覚器官が頭上高くある場合、その音声は頭蓋骨の振動を加えずに、まるで同一周波数で左右の耳と左右の脳を繋げた時の脳細胞がまるで超音波振動で細胞自体が消失するように、異常プリオンを形成するのかもしれない。

 しかし……。

 兎耳と兎の肉。

 兎を捕える肉食獣。

 兎が仏教説話で自分を生贄と認識していた話もある。

 同じ周波数で左右の耳を同調させる時に外部から侵入する他人の声や音を外す為には、片方の耳に耳栓をするしかないのだろう。

 また片方の耳を塞ぐ事ぐらいしか・・・・・・。

 あのゴーギャンの為に12の椅子を用意したゴッホはその耳の病から自分の耳をそぎ落とした。

 あのベートーベンも、聴覚障害から音を失いながら交響曲を作曲した。

 あの『英雄』のタイトルで発表しようとした交響曲は、フランスのナポレオンが戴冠した事で幻滅し、皇帝になったナポレオン1世をモデルにした英雄のタイトルを「エロイカ」に変えた。

 凱旋門はナポレオンが建設させたが、その門の下を潜る事はフランスに屈服した事を意味する。

 神社の鳥居を潜る時、自分の頭上の回線は鳥居の高さで一定になるのだ。

 同じ高さで同一の屋根、同一の頭上の高さを抱える時、その下部にいる存在は同じように習合してしまう。

 だからそこから出る事で同じ高さを外す事で同調が解けるのだろう。

 同じ屋根の上から空中を通して電磁波がそれぞれの位置特定をする時、金属の屋根はアンテナとなって色々な周波数を合成してしまう。

 猫耳。

 兎耳。

 驢馬の耳。

 王様の耳はロバの耳。 

 太陽の象徴である驢馬。ナポレオンもイエスも乗った駄馬。駿馬ではない。

 労働として帆驢馬車、荷馬車を引く驢馬。

 フランスのノートルダム=ノストラダムはイッサカル族出身だとされるが、いっさかる族の象徴がロバであり、強制労働にも耐えうるとされたイッサカル族の土地にガリラヤのナザレもあり、あのハル・メギドもあるのだ。

 労働者の耳。ロバの耳。従順な労働者か? あるいは反逆する側の驢馬なのか……。

 王様が労働者の声に耳を傾けるのか……。

 水のある井戸に叫び、その井戸の水を王様が飲む。

 枯れた井戸としてのイサライへ叫ぶ声。

 あの銅鐸が大地へ埋め込まれた時、大地の震動を感知する地震予知計だったのか。

 鯰の髭は超音波、電磁波を感知し、水の中で暴れるクンになる。

 荒れた電磁波を耳が聞く時、何かが起こるのかもしれない。

 エジプト初代ファラオのナルメル王の意味は鯰。

 ダゴンとシリウス。鯰を意味するドゴン。

 ドラゴンは龍だが、龍の髭がある。龍の喉の鱗の中で一つだけ逆さになっているもの。

 飲み下す=嚥下と、ヘブライが食べてもよいとする動物が一度食べた物を吐き出す行為=反芻する動物として、吐く、吸う。

 吸って、吐くのか。吐いて吸うのか……。

 一度肺の中を吐き出してから吸う。

 タバコの吸い方。

 受動喫煙の場合、喫煙者が呼吸と共に酸素と一緒にタバコの煙を吸い、そして老廃物である二酸化炭素と一緒に煙を吐き出す。

 吐き出した煙を酸素と一緒に吸ってしまう時・・・・・・。

 狂犬病に罹患した犬は水を怖がる。嚥下するのも怖がる。水を見ただけで狼病が恐怖する時、水を飲んで嚥下する違和感ではなく、最初に物を食べる。食べて、飲む。

 また炭酸ジュースでゲップする時、喉の筋肉の緊張が緩和される時、ため込んだ喉の原罪=悪口を言った時の周波数が解除される時、アダムの林檎であるアダムの喉仏の罪が解けるのだろう。

 全てに名前を付けたアダムが、神様を呪った時、被造物は神の敵となった。

 元凶を作った悪魔の喉。

 が生み出す卵を笛で解くのか。

 ピッコマなのか、ピッコロなのか、ピーヒョロロ~なのか。

 笠をかぶり、顔を隠して尺八の甲高い周波数の音色で、民の耳の呪いを受ける。

 そして身代わりとなってその怨嗟の声を村の外へ持ち出す虚無僧の耳と、顔は深編笠で守られる。

 自分の厄を土星のリングのように周回させる存在は、誰かに頭を下げる事でその孫悟空の金環を頭上に乗せる。

 牛の鼻輪。鼻ピアスと耳ピアス。銀のイヤリング。

 女性がピアスを外して寝る時。

 身代わりとなった金属アンテナのイヤリングを外す時……。


 頭の上で声を聞く耳。

 天使の輪が同じ周波数で出来るなら、左右の兎耳の音叉が共鳴する空間を自分で作った後で、耳を前に倒す。

 音波兵器を持つ兎耳の一族を魔王は探していた。

 猫チーの前世だったソンザイは、兎耳を持ちたかった。

 背が高く、スレンダーで彼女が猫なで声を出すと、殆どの男が妖しとなる妖艶な肉体を持つ彼女でも、魔王だけが彼女を愛さなかった。

 猫耳と兎耳。陰に籠る猫耳の呪詛。

 猫耳は自分で陰を抱え、それを放出しない。呪詛の念が強い。

 霊猫の怨念ルサンチマン

 猫と犬。犬と猫。

 11番目の干支である戌と、13番目の干支になる筈だった猫。

 猫は朝寝坊して、その旅路が遅れた。

 神様の元へ誰が一番早く到着するか。

 牛は自分が鈍いのを熟知し、一番早く出発し、鈍行でも2番目で到着した。

 その頭に鼠を乗せながら……。

 牛が到着する間際に、鼠が一番早く到着した。牛の頭から降りて・・・・・・。

 戌の両耳は高周波を聞く超音波イヤーだった。

 デビルイヤーが狂犬を作る。

 鬼狼・・・・・・。

 戌は生体内でビタミンCを作る。

 自分の癌を自分で癒せる犬族。超音波の音叉を作る耳の間のリングは、誰かに頭を下げるとその輪が抜ける。

 サタンとルシフェルは、アダムに頭を下げなかった為に、土星のリングを抱えた。

 両耳と鼻を繋げる土星、英語でサターンの輪。

 金輪。

 自分より優れた存在を認めない頑固な猫は、一生苦しむ金の輪を、耳と鼻に持ち、自分で怨念を抱えながらその猫目で相手を見るのだ……。

 目でその怨念を移しながら・・・・・・。



本番にならない予告編0


【魔王と知り合う前の零号機 猫チー1号→兎耳へ羽化する為→回転耳羽一族へのステップ0】


 

 

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