第6話 暴走

 校内見学が終わった翌日、聖天学園は本格的な授業が始まる。

 学園での授業は、通常の高等学校と同じ『一般教養』、座学が中心の『総合魔法学』、実験や実技が中心の『魔法実践』の三つだ。

 一般教養では厳しい秘密保持契約を結んで雇った一般の教師で事足りるが、魔法学と魔法実践は各クラスの担任教師――つまり陽が教鞭を取るということだ。


 総合魔法学の内容は、魔導士の歴史やこれまで発見・確認、さらに『魔導書庫インデックス』と呼ばれる魔法の総合データベースに登録された魔法やそれに関連する科目を学ぶ。土曜日は半日授業があるが、その時間は全てこの魔法学に費やす。

 魔法実践は、説明書が入った魔導具キットの製作や魔法付与された薬を作る実験、そして殺傷ランクの低い魔法を敷地内にある訓練場で実際に使い、戦闘技術を身に付ける。


 何故、学生の内から戦闘技術を身に付けるのか。その理由は、学園を卒業し正式に免許書を授与された魔導士とは別に、運悪く学園に入学できず家族からも世間からも捨てられた野良魔導士、通称『魔導士崩れ』による犯罪が現在でも多発しているからだ。

 魔導士崩れの大半は選民主義や実力主義の魔導士家系から勘当された者で、一生正式な魔導士として認められない彼らは、日々の暮らしを生き抜くために犯罪に手を染めるしかない。


 そういった輩がチームを組み、いつの間にか組織化された集団を『魔導犯罪組織』と呼ばれている。

 IMFには魔導犯罪組織に対抗する部署――いわゆる魔導士専用の警察みたいな下部組織があるのだ。

 卒業後、IMFに入盟にゅうめいしてもどの配属先でも多少の荒事が存在する。そういった対処を行えるように、この授業があるのだ。


「今日は『九系統魔法』について学ぶで。もちろんみんな知っとると思うけど、今までの一年はちゃんと基礎を身に付けておる。寝ずにちゃんと聞くんやで~」


 間延びした声を出しながら、電子黒板に『九系統魔法について』と書く陽の後ろ姿を見ながら、日向は一学期用の魔法学の教科書を開く。

 幸い、今日習う箇所は一昨日始めた自習で学んだおかげで、内容はすらすらと入ってきた。


『九系統魔法』とは、文字通り九つの種類の魔法があり、今まで確認されている魔法は全てこの九系統魔法のどれかから分類されている。

 自然を操る『自然魔法』、魔法や物理的攻撃から身を守る『防御魔法』、身体能力や武器の威力を向上させる『強化魔法』、魔物と呼ばれる魔的生命体を呼び出す『召喚魔法』、治癒や呪いの解呪をする『生魔法』、魔力の封印や体力低下などの呪いをかける『呪魔法』、幻覚やテレパシーなど精神に影響を与える『精神魔法』、物理法則だけでなく時間や概念すらも干渉する『干渉魔法』、そして全ての魔法を無効にしてしまう『無魔法』。

 この魔法をまとめた正式名称こそが、『九系統魔法』だ。


 もちろん魔導士はどの魔法も使えるが、逆に全ての魔法を習得し極める完全習得者オールラウンダーはほとんどいない。

 一年は進級するまでに己の得意・不得意な魔法を見つけることが課題となっている。


「はい、豊崎先生。最後の『無魔法』なのですが、この魔法については詳しい記述がないのはどうしてでしょうか?」


 真面目そうな男子が挙手して質問すると、陽はどこか悲しげな表情を浮かべる。

 その顔はお盆の時、両親の墓を見つめる時と同じ表情だと妹である日向はすぐに気づく。だけど、何故この話でそんな顔をするのか理由が分からなかった。


(もしかして……陽兄の知り合いに無魔法が使える人がいたのかな?)


 身内に対しては甘く、他人に対してはドライな兄のことだ。

 それなりに交友関係を持っていたし、日向が知らないところで無魔法を使えた人が亡くなった可能性だってある。そう考えた方が自然だと内心納得した。


「……無魔法、な。ワイもはっきり言うと取得しとる奴は今のところ一人しか確認されておらん。でもな……こればっかりは性質の問題、どうしようもないんや」

「性質……ですか」


 陽は少しだけ険しい顔をしながら、電子黒板に『無魔法』と書いた。


「無魔法はさっきも言った通り『全ての魔法を無効にする魔法』や。使い方次第では魔法だけやなくて、魔導士の力そのものを無効にしてしまうという場合もある。そんな魔導士の全てを否定するような力、使いたいと思うか?」


 その言葉に周りは沈黙する。

 魔法を使えなくさせる魔法なんて想像できないし、もし使えたとしてもそれか必ずしも良い結果を招くとは言い難い。


「まあ、もし使つこえる奴がおるんやったら……『魔法によって苦しめられる人を救いたい』と強く思っとる奴くらいやな」


 そう呟いた陽の声には深い悲しみが籠められていて、心配そうな顔をすると陽は日向を見て小さく苦笑した。


「あ~、少ししけた話してもうてスマンな。でも魔法も人の性質や思いによって変質する。それが善になるのか悪になるかは自分達次第や。それだけは忘れんといてな」


 いつもとは違う真剣な口調で告げた直後、校舎にチャイムが鳴り響いた。



 一限目終了後の休み時間にトイレに行った日向は、中学の親友から渡された淡いピンクのリップを塗り直していた。

 中学二年までは凝った化粧はあまり好まなかったが、三年になってからは親友の勧めもあってなるべくするように心がけているも、化粧について誰よりも知っている母親がいない以上、自分でもできる範囲しかできない。


 指先を軽く水で濡らし、少し乱れている前髪を直して廊下に出る。

 次の二時限目も座学だが、三時限目は初めての実技授業だ。予鈴が鳴る前に早く教室に戻ろうとした時だった。


「――呆れましたわね。あなた達、そんな愚かな真似をしていたなんて」


 聞き覚えのある声が、深いため息と共に吐き出される。

 不思議に思い声がした方に向かうと、ちょうど非常階段扉がある場所で三人の女子が呆れ顔の遠野を囲んでいた。

 しかもその三人は、昨日日向にナイフを突きつけてきた女子とその仲間達だ。


「しかもナイフを使うだなんて、あなた達は随分と浅慮なのね。わたくし、そういった人とは関わらないと決めているの」

「な、何よ! そもそもあんたが一番豊崎のこと嫌ってるくせに、ここで手の平返しとかありえないんだけど!」

「そんなの卑怯じゃない!」

「そーよそーよ!」

(おおっ、なんとテンプレ発言)


 昔の漫画みたいなコテコテないじめっ子姿に不思議と感動していると、遠野は長い髪を払いながらきりっとした目つきと目の前の女子達を睨みつける。


「先に言っとくけど、わたくしは別に豊崎さんのことを嫌ってないわ。大体、まだ会って三日しか経ってない相手を一方的に嫌うなんて常識外ですわ」


 遠野の予想外の発言に、目の前の三人組だけでなく盗み聞きした日向も目を見開くも、ふと出会った時の遠野を思い出す。

 彼女は何かと理由をつけて虐めてきた女子達と違い、敵意に近いものは感じなかった。むしろ彼女の言葉は、まだ魔導士について何も知らない自分への忠告に似た捻くれたものだった。


「彼女が後天的覚醒者だったのは予想外でしたけど、そもそも一般家庭組はわたくし達と違い魔法の腕があまり上手ではないけれど、入試を突破するだけの実力は持っているわ。そんな彼女が黒宮くんとパートナーになってしまった……正直に言うと、あの時のわたくしは彼女にいらないお節介を焼いただけよ。

 一魔導士候補生として、そしてこれから弱き者を守ることを義務付けられた魔導士家系に生まれたわたくしの使命に則ってやっただけよ。あなた達のように他者を見下して、目先の欲に夢中になっているわけではないのよ。……これで満足かしら? ならさっさと消えなさい、わたくしの機嫌がいいうちにね」


 毅然とした態度で言い返した遠野を前に、女子達は屈辱に染まった顔で唇を噛むも何も言い返さないまま早足で立ち去った。

 ちょうど曲がり角で出くわすと思ったが、彼女達は一刻も早く立ち去りたい気持ちが強かったおかげで盗み聞きしていた日向に気づくことなく通り過ぎた。


 もう一度ため息を吐いて歩き出した遠野が、曲がり角の先にいる日向を見て目を瞠るもすぐに半目になって睨みつける。


「……何してるのよ」

「さっき、遠野さんの声が聞こえたから気になって……」


 そう言うとさっきの会話を聞かれたと分かったのか、遠野はまた深いため息を吐く。


「あなた、もしかしてわたくしが彼女達と同じ真似をするとでも思ったの?」

「いや……あたしのことで無関係の遠野さんを巻き込むんだったらもう陽兄に相談しようかなと思ってたけど……」

「そう」

「あ、あと」

「何よ」

「遠野さんが本当はいい人だったんだなって思ってた」


 日向の言葉を聞いた直後、きょとんとした遠野の顔が首まで真っ赤に染まった。

 瞬間沸かし器みたいな変わり様を見て、日向は思わずぎょっと目を見張る。


「べ、べべべべべ別にわたくしのことはどうでもいいでしょう!? それより彼女達の件はさっさと豊崎先生に報告なさい! そうでないとわたくしにも迷惑がかかるって分かってるの!?」

「は、はい! 分かっております!」

「ふ、ふんっ! 分かればいいのよ分かれば!」


 一気に捲し立てる遠野の勢いに押されて思わず敬礼しながら返事を返すと、彼女は鼻を鳴らしながら歩き去っていく。

 肩を揺らしながら歩くその後ろ姿を見つめながら、日向は痒くもない頬を掻いた。


「……また怒らせちゃったのかな……?」



☆★☆★☆



「別に怒ったわけじゃないと思うよ?」


 更衣室で休み時間の出来事を心菜に話すと、彼女は明るくそう答えた。

 今日の時間割りには魔法実技の授業があり、日向達は学園指定の黒い体操着を着ていた。


 学園内には実技授業で使う五つのドーム型訓練場、そして学校行事の時しか使用されない大闘技場が一つあり、今日はその訓練場の一つである第一訓練場で授業を行う。

 その訓練場の更衣室で堅苦しい制服からラフな体操服に着替える女子達の中で、日向もハンガーにブラウスやブレザーをかけながら着替えて行く。


「そうなの? 顔真っ赤にして怒鳴ったからさ」

「きっと日向が言ったことが遠野さんにとっては恥ずかしかったからそんな顔したんじゃないかな? 普通なら嬉しい言葉が誰かを怒らせることだってあるんだから」

「そうなんだ……」


 もしそれが本当なら、自分がそう思ってないだけで相手からしては恥ずかしいと思っている言葉を日向は言ったかもしれない。


(そういえば友達に『日向ってで恥ずかしいこととか言ったり、なんかしたりするよね』って言われてたな)


 あの時はなんのことなのかさっぱりだったけど、心菜に言われた通りそうなのかもしれない。

 恥ずかしいこと……恥ずかしいこと……。そう考えながら思い出したのは、昨日の湖での出来事。

 あの時、日向は悠護を抱きしめた。細くて、頼りなくて、でもぬくもりを感じる傷だらけの体を――。


 そこまで思い出した直後、日向は自分の額をロッカーの扉に打ち付けた。

 ガンッ! と金属特有の音に更衣室にいた女子達はみんな仰天顔でこっちを見たが無視した。


「ひ、日向!? どうしたの?」

「……いや……ちょっと自分の行動を思い返してたら……、自己嫌悪と羞恥に耐え切れなくて……!」

「そ、そうなんだ……?」


 戸惑った心菜の声を聞きながら、日向は顔を真っ赤にしながら心の中で悶絶する。


(うわあああああああああしてた! ガッツリしてたよ恥ずかしいこと!! 今思い返してみると自分はなんて真似をしたんだろう!?)


 そもそも男の子を抱きしめるとか普通の女の子はやらないはず。やるならそれこそ恋人同士だけだ。それを日向はしたのだ、無意識で! もちろん下心なんてない! それだけは亡くなった両親にだって誓える絶対に!!


(後で謝ろう)


 気まずいままでいるのはダメだ。ちゃんと謝ってスッキリしないと。

 そうと決まれば放課後に実行しよう。そうしよう、と一人でうんうん頷いているとトントン、と肩を叩かれる。

 振り返ると着替え終わった心菜が苦笑を浮かべており、更衣室には日向と心菜以外誰もいなかったことに気づいた。


「えっと……日向、そろそろ着替えないと遅刻するよ?」


 心菜にそう言われて壁にかけてある時計で時間を確認し、そのまま顔を青ざめた。


「あああああごめん! ほんっとごめんね!? 三〇秒で着替えるから!」


 一人悶々と悩んでいる間に心菜は日向を待っていてくれたことに気づくと、すぐに体操服に着替える。

 時間は授業がそろそろ始まるかもしれない頃まで迫っている。

 急いで宣言通り三〇秒で体操着に着替えた日向は、心菜と一緒に第一訓練場に向かって走り出した。



「今日は記念すべき初の魔法実技や。初日から怪我なんて真似しないようにな~」


 なんとか授業に間に合った日向達は、陽の注意を聞いていた。

 訓練場は円形のフィールドとそれを囲むように階段状になった観客席が四方に設けられている。観客席は基本実技試験や卒業試験などで待機もしくは見学する生徒や採点係の教師が使う。

 時にはお忍びとして要人が来たりするが、今日は観客席には誰もいなかった。


「今日使う魔法は自然魔法や。属性はどれでもええ、今日は生徒全員の魔法操作や制御を確認するためやからな。ワイが合格って言った子からそのまま授業終わりでええからちゃちゃっとしぃー」


 陽がそう言ったとクラスメイト達は一斉に魔法を使い始める。

 各々の手には水や風などが集まっているが、まだ難しい魔法を扱えていないため簡単なものばかりだ。

 一部の魔導士家系出身の生徒は派手な魔法を使おうとするも、すぐに陽から雷を落とされた。


「ぃよっし! んじゃ俺らもやろうぜ!」

「自然魔法かぁ……花を咲かせるのはダメかな?」

「別にいいんじゃね? 変に難しいのを使って失敗するよりマシだろ」

「だな。んじゃ俺は自然魔法の中だと得意な火にするけど、日向はどうする?」

「あたし? そうだなぁ……」


 自然魔法といっても属性は数多くある。その中で選ぶとしたらなるべく危険なものじゃない方がいい。

 日向も心菜と同じで花を咲かせる平和なものにしようかなと思い言おうとした直後だった。


「危ない!」


 遠くからかけられた声に反応すると、あと一メートルという場所に風の刃が日向に向かって迫っていた。

 思わず条件反射で両腕を盾にすると、風の刃がちょうど腕輪型の魔力抑制具に当たる。

 受け取った時にIMFが調整した強度は最高であるため滅多なことでは壊れない、と職員は言っていた。


 だけどその魔力抑制具は、バキンッと音を立てて真っ二つに割れてしまった。


「…………え……っ?」


 ガキンッと音と共にフィールドに落ちる金の腕輪。天井の照明によって強く輝くそれを見て、日向の全身から血の気が引いた。


(マズい。マズいマズいマズいマズいマズい! 早く、早く代わりを持ってこないと! じゃないと、また。が起きてしまう――!)


 急いで代わりを持ってきたいのに、足が凍ったかのように動かない。体はガタガタと震えるだけで一歩も動こうとしない。


「あら、ごめんなさい。ちょっと手元が狂っちゃった」

「そうそう。別に悪気があったわけじゃないのよ?」


 顔を俯かせながら青ざめる日向にかけられる少女の声。それが昨日の彼女達のものだと気づいたが、今の日向にはそれを気にする余裕がない。

 ガタガタと震えながら魔力抑制具をつけていた手首を片手で握りしめる。


「……て……」

「え?」

「何? 聞こえなかったわよ」

「っ、逃げて! 早く!!」


 切羽詰まった日向の声と共に体から溢れ出始める魔力に周りが呆然とするが、いち早く状況を理解した陽が声を張り上げる。


「全員今すぐここから離れぇ!! 早く外へ行くんや!!」


 陽の声と日向から感じる魔力にクラスメイト達は尋常じゃないものを感じたのか、戸惑いながらも訓練場の外へ向かって走る。

 自分の体から溢れ出る魔力は暴風の如く荒々しさで渦巻き、訓練場全体を揺らす。ギシビシと悲鳴を上げている中、その中心にいる日向は胸元を抑えながらその場に跪いた。


「はぁ……はぁ……はぁ……!」


 荒い息が吐き出される。胸が苦しくなる。体中からじっとりとした汗が溢れ出す。

 何かが体から出てくる感覚を味わいながらも、日向は『それ』を必死に抑え込む。

 いや違う、自分は絶対に抑えなければならない。そうしないといけない。だって、そうしないと……また、誰かを苦しめてしまう……!


(お願い……静まって! お願いだから……!)


 心の中で何度も懇願する。体操服越しで抑えていた手はいつの間にか爪を立てていて、胸元にズキズキした痛みが走る。

 でも『それ』は日向の言ったことを聞かず、それどころか体から出ようと動き出している。

 体の中で蠢く『それ』にもう跪くことすら困難になり、体が自然と地面に倒れる。


「――日向!」


 その時だった。自分の名を呼ぶ声がしたのは。

 陽のものではない声。それは、日向の運命のパートナーである少年の声。

 悠護は逃げ惑うクラスメイトを押しのけながら日向の方へ向かって来る。それを見て陽が厳しい声を飛ばす。


「アホッ、はよ離れ! 日向はワイがなんとかする!!」

「ふざけんな! 俺はあいつのパートナーだ! パートナーを見捨てる真似なんてできるかよ!?」

「あっ、待つんや黒宮!!」


 こっちに駆け寄る足音が聞こえ、荒れ狂う魔力の中を突っ切った少年が慎重にそっと体を起こされる。

 微かに霞む視界では、悠護の真紅色の瞳が日向を見つめる。


「大丈夫か? おい、しっかりしろ」

「……ゆ、うご……」


 普通ならこういう風に抱き起されるなんて乙女チックなシチュエーションだが、そんなことは構ってはいられず、日向はあまり力を込められていない手で彼の胸板を押す。

 弱々しい力に、悠護は微かに目を見開く。


「ダメ……お願い、逃げて……」

「何言ってんだよ、そんな状態なお前を放っておけるわけないだろ!?」

「……っダメ、本当に……逃げ、て……」


 そう言おうとした直後、心臓が大きく鼓動を打つ。

 それが、合図だった。


「あ……あぁあ……」

「日向!? 日向!!」

「黒宮! 今すぐ逃げ――――!!」


 陽の警告は、間に合わなかった。


「ああああああああああああああああああああああああああああああッッ!!」


 喉を潰さんばかりの絶叫をあげた直後、周囲は眩い琥珀色の光に包まれた――。

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