ドキッ(犯人が)!探偵だらけの殺人事件!〜ポロリもあるよ(大事なこと)〜
石水 灰
1〜事故発生〜
とある館で殺人事件が起きた。その館は孤島に建っており、現在は嵐で外界との繋がりが絶たれていた……
「みんな、落ち着くんだ」
そう言ったのは偶然旅行に来ていた超有名な名探偵。最近、彼が協力した事件はどんなに難しい事件でもあっという間に解決された。おまけに顔やスタイルもいいときた。(ちょっとムカつくby作者)
「まず状況を整理しようじゃないか。殺されたのはこの館に旅行で来ていた田中太郎くん25歳で、それを発見したのはその親友である中田太郎くんだね」
その質問に、中田太郎は答えた。
「はい、そうですが、一箇所だけ間違いがあります」
「どこが違うんだい?」
聞き返す超有名な名探偵。中田太郎は、
「田中くんは僕の親友ではなく、助手です。そして僕も探偵です」
「!君も探偵だったのか。珍しいことだ!実は私も探偵なんだよ!」
そう言ったのは、太った初老の男性。名前は田辺一郎。
「とは言っても、あまり有名じゃあないがね。がっはっはっは!」
なかなか豪快な人間のようだ。
「探偵が4人もいればすぐに犯人は見つかりますね」
そう言って眼鏡をクイッとやったのは田部一太郎。
「4人?3人の間違いですよ?」
そう中田太郎が言うと、
「実は僕も探偵なんだよ。だから4人。これで納得したかい?」
と田部一太郎は答えた。
「すごいんじゃ!わっちみたいな探偵が他に6人もいるなんて!わっちは驚いたんじゃ!」
独特の一人称を使って話す小さい彼もどうやら探偵のようだ。
「こらこら、ちっちゃい子には危ない話ですよ。ほら、飴ちゃんあげるから静かにしてましょうねー」
田辺一郎がそう言うも、
「わっちは子供じゃないのじゃ!31歳じゃ!名前は田杉次三郎というのじゃ!」
そう答えた彼に皆が驚きつつも、話を続ける田杉次三郎。
「皆は知らんかもしれんが、わっちは記憶がいいのじゃ。だから、今ここにいる残りの2人も探偵だと知っているのじゃよ!」
「「「「えっ!」」」」
「その通りです。私、鍋田太郎と申します。以後、お見知り置きを」
「うちも探偵なんよ!聞いたことない?今人気上昇中のJK探偵、
驚いている4人をよそに自己紹介する2人。
「わっちの言った通りじゃろ!」
溢れんばかりのドヤ顔をする田杉次三郎。そんな中、1人が声をあげた。
「あのー、私、この館の主人の中松太郎と申します……私だけは探偵じゃないんですが……」
彼は探偵ではなかったようだ……館の主人、怪しいな……そう皆が思った瞬間だったのであった。
一体、誰が犯人なのだろうか……
〈続く!〉
【次回予告】
館の主人が怪しい!探偵たちは皆で館の主人に尋ねるが……あれ?この館に主人以外の館に関わってる人っていないの?
2〜館の使用人s〜
次もよろしく!
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