魔女狩り
イサキ
第1話
なんか悲しい。自分でもわからない。今日は、もう会えなくなる人がいるような。頭にお父さんが殺された時の光景が浮かぶ。
「おい伊藤!もっと走れよ!」
先生に怒られ、足の回転スピードをはやめる。
「最初からそうしてればいいんだよ、なぁ|須藤!伊藤も須藤を見習え、!」
「ぉぃ ぉぃ! おい!! おい!!!!
聞いてんのか伊藤!!」
「はっ すいません」
「お前はなぁいつもこうなんだよ、だからいつまで経っても上手くな ら な い の!!」
「はい」
実際先生は海斗に対して甘い。なぜか何をしても怒らない。
まぁ海斗は頭も良いし運動も出来て入部してすぐレギュラーにも入っていたから と言うこともあるけど、海斗に対して以上なまでに甘すぎるんだよ、。
庄太はため息をつく。
「はい。今日はおわり、帰ってよし」
帰り道海斗と話しながら帰る。家が近いため仲が良く毎日一緒に帰ってる。と言うのもあり俺が海斗をバスケ部に誘った。
「毎日怒られるし俺早くバスケ部なんか引退してぇ。」
「毎日頑張れば上手くなるよ!」
イケメン顔で言うのやめろ!イケメンがイケメン顔すると更にムカつく。
海斗はいつも女子にモテモテだ。
「ハァ。あーーーめんどくせー!今日も俺ん家でゲームしよーぜ」
「うん!」
いつもの事だが海斗の優等生っぷりに自分がクソに感じる。俺も海斗みたいになりてーーーー、
俺らはゲームにハマって毎日遊んでいる。
「私もやりたい!兄ちゃん入れてーー!」
「ワンワン!」
妹の
「やっほー碧偉ちゃん!今日は水泳ないの?」
「あっ海斗君!今日は休みー」
碧偉は水泳選手をしていて去年、小学5年生なのにジュニアオリンピックで金メダルをとった。
、、、なんで俺は才能に恵まれなかったんだよ、
俺は黙ってゲームを続ける。
【人生を捨てますか? YES NO 】
なんだこれ、なんだかとても嫌な予感がした。
「ねーねーなんか出てきたんだけどどうする?」
「なんかのイベントかな?まぁYES押せば?」
と言って葵偉がリモコンを操作する。
「あっちょっと」
その途端大和が吠えた。
「ガルルル ヴワンワン」
だんだん意識がもうろうとして気を失った。
「ガリ、ガリ、」
なんか顔が痛い。目を開けると大和が顔を引っ掻かいていた。それに頭が痛い。辺りを見回すとそこには草原が広がっている。隣には海斗と碧偉が倒れていた。
色々な動物?いや、生き物がいる。見たことない生き物ばかりだ。ここは何処だ、?家の近くにこんな場所はない。このヒリヒリする痛みは夢じゃない。なんで俺はこんな所に、、
庄太はちょっとしたパニック状態になっていた。
思い返してみる。
人生がどうたらこうたら のボタンを碧偉が押したら意識がもうろうとして、。多分あのゲームのせい、か?
大和も怯えて俺にくっついている。とりあえず歩いてみる。
やはりこの感触は夢ではない。
やっぱりあのゲームのせいだ。
「ドス」
「うっ、痛え、」
突然スライムのような奴がこっちに来てぶつかってきた。普通に痛い。
突然視界の左上にゲージが出てきた。おそらく体力だ。だんだん減っていっている。
「ヤベェはやく2人とも起きろ!」
「ドス ドス」
ヤバイどんどん体力が削られていく。はやく攻撃しないと、
「ガルルル」
大和がうなりながら敵に噛みつく。すると大和に向かって攻撃し始めた。その隙に俺も殴るが大和へ攻撃はやめない。
もう一発殴ると倒れて動かなくなった。
【スライム討伐】
視界に文字が出てきた。見た目どうりスライムって言うらしい。思わず笑ってしまった。
スライムを倒し落ち着き、地面に寝っ転がる。すると大和がこっちに来て、撫でて欲しそうにしているので、なでる。すると
【200/180】
と大和の頭の上にも出てきた。どうやら触れると体力が見えるようになるらしい。と言うか、お前俺の倍体力あるじゃねーか!
庄太は少し羨ましいそうに笑う。
そういえばこのスライムはどうなるんだ?スライムに触ると
【分解しますか? YES NO 】
と出てきた。YESを押すとスライムは消えた。すると体力の下にEXPと言うゲージが出てきた。また新しく出てきた。まぁ普通に考えて経験値か、。また、視界の右上にアルファベットが出てきた。F。なんだこれ。気づくとまた文字が出ていた。そういえば大和がなんか片手で空気を引っ掻かく様なことをしてる。なにをしてんだよ笑笑
【スライムのもと】
【コレクトしますか? YES NO 】
スライムのもとってなんだ?笑笑あと、コレクトってどうゆう意味だ?、とりあえずYES押した。そういえば大和がなんか片手で空気を引っ掻かく様なことをしてる。なにをしてんだよ笑笑
そういえばスライムのもとは、何処行ったんだ?吸収されたってことなのか、?まぁいいか、
それより、ここがどんな所なのか大体わかった。俺はこの世界に転移してきたんだ、おそらくあのゲームのせいだろう。この世界はゲームの様にモンスター的なのがいて、倒せば経験値とアイテムゲット。って感じだ。ゲームの世界みたいだ。
気付くと大和の体力の下にも経験値のゲージが出ていた。ん?なんで大和も経験値が、?そして大和にもFが出ている。え?
「もしかしてお前も俺の様なものが見えてんのか?」
「ワン!」
まるで返事をするように吠える。と、言うことはさっき空気を引っ掻かいていたのは、大和もYESとかNOを押してたのか。
それ以前に、
「お前知能がついたのか?俺の言葉分かる?」
「ワンワン!」
マジかよ。そういえばスライムのゲージの色と大和のゲージの色が違かったな、スライムは赤で大和は緑だった。仲間ってことか?マジでゲームみたいだ笑笑
って言うかどうやって帰るんだ?まさか、もう帰れないのか、、、
「うっ うぅ」
海斗が起きた。
「ここは、、」
「あぁ俺ら異世界に転移してきちまったらしい。」
「そ、そうか。この景色、あの生き物。認めるしかないね。」
流石は優等生だ。一切否定をしない。
体力などの事や今起きた事を話した。
「ん?と言うことは僕が庄太のことを触ればいいの?」
「ああ、多分な」
海斗が俺に触れた。
【1000/1000】
「はぁぁぁあ!?俺の10倍もあるのか!?」
思わず声が出てしまった。ふざけんなよ、異世界に来て、前よりましになるとか、思ってた俺が馬鹿馬鹿しい。
結局、海斗の様に出来る奴はこんなとこでも最強系で、俺みたいな出来損ないはそこら辺の村人と同じか、それ以下だ、。さっさと帰りたい。
「碧偉のことも触っておくか、」
【150/150】
「ハァよかった。碧偉まですごい高くなくて安心したぜー」
やっぱり海斗が以上なだけらしい。
それにしてもまだ碧偉が起きない。何かあるのだろうか、 だんだん心配になってきた。
「碧偉!!起きろ!」
起きる気配がない。ものすごく嫌な予感がする。
何で碧偉だけ起きないんだよ。
「碧偉ちゃん!!」
海斗も一緒に呼ぶ。しかし反応はない。大きな声を出しているとモンスター達の視線がこっちへ向いた。
「とりあえずここは安全ではない。どこかに村や町があるはず。」
「そうだな、、そこまで碧偉を担いで逃げないとな、まだ碧偉は生きているんだ、ここで死なせる訳にはいかない。」
「そうだね。はやく行こう、それが今の最善策だと思う。」
大和が近くにきたスライムと楽しそうに戦っている。俺は必死になってるのに大和はなんで楽しそうに戦ってるんだよ笑。
「大和いくぞ!」
「ワン」
そうすると急いでスライムを倒してこっちへ来る。
「よしいくぞ」
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