18ページ目…骸の魔銃
僕は不安になりながらも、『
『ダァダァダァダァダァダァ』…貴方は呪われてしまった。
なんて事になる事もなく…何の変哲もない只の
いや、まぁ…魔銃なんて物が『只の』と言って良い代物かは別として…この魔銃の性能が気になる所だ。
『カチッ、カチッ』
残念ながら引き金を引いても、弾も出なけりゃ魔力を吸われる事もない。
うん…やっぱ、そうなんだよね?もう、お約束と言うか何と言うか…そんな予感はしてたさ。
って事で、先生~、いつものお願いしま~す!
【いつものじゃ分かりません。】
まぁまぁ、そう言わずにお願いしますよ~先生~。
心の中へ、ペコペコとお辞儀をする。
【もぅ…ちょっとだけですよ?】
は~い!僕は心の中で元気よく返事をする。
【で、何が知りたいの?】
えっと…ですね?骸の魔銃なんてのを手に入れたんですけど、正直、使い方が全く分かりません。
正確に言うと、引き金を引いても弾が出ません。
ついでに言うと、魔力も吸われません。
【ふむふむ…骸の魔銃か…ちょっと待っててね~。】
【『ガサゴソ、ガサゴソ…。』】
【あ、あれ?どこに置いたかな…あ、あったあった…コレね。】
【え~っと…取扱説明書によると…引き金を引いても弾が出ない場合は…っと、5ページね。】
【魔力を魔銃に充填していますか?…って書いてるけど、充填した?】
さぁ?今手に入れたばかりなんで分かりません。
【そう…なら、
そうなんですか?じゃあ…再充填!
先生、魔力吸われた感じがしないんですが、コレで良いんですか?
【…あなたは、バカですか?それともアホですか?】
【まったく、貴方と言う人は…心の中で言ってどうするんですか!】
【ちゃんと言葉で言いなさい、このアンポンタン!!】
あ…先生との会話がいつもの心の中だったんで、つい間違えました。
ってか、アンポンタンは酷くないですか?
まぁ、今までの行動を振り返るとバカってのは否定出来ないんですが…。
【はいはい…そんな事はどうでも良いから…私だって忙しいんだから、早くしなさい!】
は、はいッ!
「
僕は、今度こそ本当に口に出して『リロード』と唱えた。
すると若干の気怠さと共に、魔銃が妖しく光り、グリップ部分に6本の青く光る線が現れた。
【そうそう、それで魔力の充填は完了したわ。】
【後は引き金を引けば、魔弾が発射されるはずよ。】
【ちなみに…魔弾の残弾は、グリップの青い線だから…見たら直ぐに分かるわね?】
はい、分かります。
青く光っているのだから見間違える事も無いだろう…多分…。
【そうそう…その魔銃なんだけど、それかなり
【私も見てから気が付いたんだけど、それ…成長する魔銃って書いてるわ。】
【あと、その魔銃、武器ランクで
そうなんですね、貴重な情報ありがとうございました。
【は~い、それじゃまたね~。】
そして、誰もいなくなった…。
じゃなくて~、いつも通り会話が終わっただけだ。
とりあえず、使い方も分かった事だし…早速、試し撃ちしてみようと思う。
えっと…BB弾を使ったソフトエアガンみたいに撃てば良いのかな?
反動が凄かったら嫌だけど…とりあえず、あの宝箱を狙って…。
っと、その前に装備、装備っと…。
魔銃の発見に興奮して忘れる所だったが先程の宝箱の中身の回収を優先させる事にした。
『テッテレー!』と脳内に某アクションRPGゲームのエフェクトを流しつつ錆びた短剣×2と、革の靴を回収。
ふと気が付いたのだが、この革の靴…何でこんなに綺麗なんだろ?新品かな?
その癖、短剣は2本とも錆びてるし…よく分からん仕様だ。
とりあえず、気を取り直して皮の靴を履いた。
若干、大きいかと思ったが『シュッ!』とサイズが変更されジャストフィットした。
そして、ステータスを確認する。
◆◇◆◇◆◇◆
足:革の靴
◆◇◆◇◆◇◆
うん…ちゃんと装備出来た証拠として靴下から革の靴に変更された。
でも、正直な話、靴下も穿いたままなんだけど靴下の表記は無くなるんだね…。
ちなみに、詳細は省くが革の靴の防御力は1だった。
防具として…ではなく、単純に靴としての性能しか無いようだ。
さて靴は装備し終わったし…っと、何かしてたはずなんだけど…何だったかな?
あ、魔銃ッ!魔銃の試し撃ちする所だったッ!!
我が事ながら、その内、『ボケ』とか『ドジ』とか…嫌な称号が憑きそう…もとい、付きそうで嫌になるね。
僕は気を取り直して、狙う的が大きいと言う理由で宝箱に向けて引き金を引いた。
『パスッ…バンッ!』
『パス、パスッ…バンッ!バンッ!』
ふむ…ちゃんとした照準をしていないと言え、大体狙った所に着弾してる様だ。
更に言うなら当たった所が爆発する感じで…この魔銃から放たれる魔弾は爆発系の魔弾と言う事なのだろう。
つまり、そこそこの威力があると言う事になる。
コレなら、少し練習すればそこそこ当たる様になるはず…だと思う…多分…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます