8日目 死霊術師探し
「これからね、皆さんで手分けしてね、ウチの
「……かしこまりました」
耳に当てた魔道器から社長の元気な甲高い声が、コタンの脳内に響いた。社内に
「じゃあ、何とかね、本社および支社の皆さん、午前中いっぱいには、しっかりとした技術を持った死人占いの方を各支社で面接できる段階には持っていけるようにね、よろしく頼みますね!」
今まで支社内で座って仕事をしているだけだったのに、突然街に出て
会議内で不満の声は全く上がらず、全社員が淡々と社長の言葉に従うようだった。
「じゃあどこに探しに行くかを決めていこう。テクールトリ支社の周りには
「いえ、そういう情報はまだ確認しておりませんので、これから調査して、手分けをしまして……」
「え? 調べてないの? こういうプロジェクトを組んでるんだからさ、当然そういう情報は最低限理解しといてほしいのよ。じゃあちょっと調べてくれる? 次の支社が発表してる間に調べておいてね! じゃあ次は、雷河支社!」
アムラトが慌てて何かの帳面を壁の棚から取り出し、ページをめくり始めた。市の商売人目録か何かだろうか。
「もう午後になりますけど、いつ出発するんですかね」
「そうですね……」
隣に座っている
今日は手元は動いていなかった。通常の仕事は今日は免除になると判断したようだ。
すぐに全社員が外注できる専門家を探しに行くと思っていたのに、各支社が何処に探しに行くかまで、このミーティングで決めるようだ。
会議は夕方まで続き、明日の朝から全社を挙げて
社運を賭けたプロジェクトのカギを握る、
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