7日目 これから考える
「じゃあね、これからみんなで仕組みを考えていこう!」
全自動ミーティング中、社長は元気よく水晶玉の中で言い放った。
「しくみを考えるって、もうある
「いや、そんな
小声で聞いたコタンに、上司のアムラトは同じく小声で答えた。自分で発表する意思を示さない限り、水晶玉はこちらの声を会議内に通すことはない・
「え、じゃあ今までのミーティングは何をやってたんですか? 結構前からやってましたよね?」
「いつもこんな感じだよ……」
元気のいい甲高い声で、社長は続けていく。
「みんなでしっかりとね、考えて来期までにいい
「はい。ええっと……」
「仕事、進めてた方がいいですよ」
「あっ、はい?!」
隣の席に座っている
ムリエラは少し笑いながらコタンの机を指差した。
「仕事、遅れてるでしょ」
「はい、そうなんですよ」
コタンはミーティングと会議に参加しながら、作業を続けることにした。どうせ内容は真面目に聞いていても理解できないのだ。
今日も報告書を早めに作成しなければ。コタンの気分は重いままだった。
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