【カメムシのSF利用!?……いつか来るのか、星間飛行に対するカメムシ技術の応用……??】



SF映画が大好きだ。



科学技術全般を敬愛しているタイプのオタクだからな、私は。



空想科学は本当にワクワクさせてくれる……空想科学のなかにあるベタな技術に、冷凍睡眠ってのがある。



宇宙旅行とか、とんでもない時間がかかるときに、船員たちを凍らせて眠らせちまうんだ。



そして、何年とか何十年とかが過ぎて、宇宙船が目的地に辿り着いたら凍らせて保存していた船員を起こすんだ。



面白い技術だよな。



でも、ぶっちゃけ問題はある。



ヒトの細胞って水分が多い!そして、水分って凍らせると面白いことが起こるよな。



ちょっとだけサイズが大きくなる。



1.1倍ぐらい増えるんだよなー……で、これが冷凍睡眠の課題の一つだ。



水がほとんどの細胞が、1.1倍にもなったら?細胞のなかで風船みたいに膨れあがったら、細胞が内側からドーンって破裂しちまう。



そうなると、細胞が壊れちゃうよな……。



細胞レベルであちこちが破綻した状態で目が覚めたら、即座に瀕死。もしくは、壊れすぎてて、そもそも目が覚めないかもなってことだ。



でも、生物のなかには少しぐらい凍りついても蘇るヤツらがいる。



そんな生き物のなかで有名なのは、皆の嫌われ者のカメムシだ。



じつはセミの仲間だったりする、ストロー状の口とか体液を出すとか、飛べるとか、似てるところは多いな。



でも、嫌われ理由は臭いからだ。



こいつらは臭すぎて、自分たちの臭いでも死ねるらしい。



ビニール袋に入れて、外からつついたら死んじまったそうだ。



それ、臭い物質に毒があるってことなのか、酸素と結合しやすくて酸欠で死んだのかはわかんねーけどな。



たぶん、どっちかだろう。



とにかく筋金入りの激臭野郎ってことだな!



私だって嫌いだぞ、カメムシなんて。



でも、ヤツにはなかなか見所もあるんだ。



あいつらの体液―――まあ、血みたいなもんのなかには、血を不凍液に変えるタンパク質が含まれている。



こいつがあると、体内の水分は完全には凍りつかなくなるんだ。



つまり、膨張による細胞の破裂を防げるから、少しぐらい凍りついてもダメージがない。だから、温かくなると蘇生することがある。



こういう能力を持った動物には、マーモットもいるな。



コイツも血液を不凍液に変えるタンパク質を持っている出来る子だ。



ヨーロッパのアルプスの寒いところに住んでるぞ。



血液の不凍液化で、細胞を守るというシステムはほ乳類でも行けるっぽい!



とりあえず冷凍睡眠は先のハナシだが、臓器とかを低温で長期保存とか出来るようになれば、臓器移植とかが効率化されそうだな-。



あと。アメリカとかには、重病人を氷漬けにして、その病の治療方法が解明されるであろう未来まで保存してくれる企業とかが昔あった。



病気の治療方法だけじゃなく、安全な解凍方法まで発明される必要があるよな。



今はどうなんだろうな……経営破綻していた。



中のヒトどーなる??……闇だ。



エグい詐欺のように思える。科学の悪徳利用はダメだな。



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