第10話 お姉ちゃんの…

英士side


 妃那ちゃんから電話ビックリした…



toふうちゃんfrom英士


《妃那ちゃんからデンワさっき、もう絵が描けないって… 泣いて、学部変更今なら… きっと、正当防衛が…だからダイガクあきらめるな。ふうちゃんは大丈夫?》


 (あ… 大学カタカナ)


いっか…


 オイラ…山乃英士(やまの.えいし)とふうちゃんと妃那ちゃんは、幼馴染みだ


 妃那ちゃんとは3歳、ふうちゃんとは4歳離れている


あまり恵まれた環境ではない二人の家庭。でもオイラの母ちゃんが二人ちっちゃい頃から可愛がってて、隣だったから食事とか一緒に取ったりさしてたの


うちの母ちゃん絵画教室開いててさ。で、二人も習いに来てて、妃那ちゃんちゃんはよく喋るから、オイラあんまり喋るん得意じゃないからすげぇ楽に喋れたんだよね


反対にふうちゃんはおとなしい子で… 妹みたいに可愛いんだ


心配だし…


オイラずっと夢だった美術の勉強の為、一足先に大学フランス来ちゃったけど… 二人の事もっと考えて… あの親父さんとなんかといたら!分かりきった事なのに…


 とにかく妃那ちゃんには『一度会いに行くから話しよ』って伝えて…


 きっと妃那ちゃん動揺したと思うんだ


 絵が描けないことに絶望感で一杯だったんだろうけど


あまりふうちゃんのこと詳しくを聞けてなくて …


 だからmailで…


日本に戻った時、俺ふうちゃんにも話を聞くんだった…!と


  死ぬほど後悔したんだ


ーーーーーーーーー


 風果side



 英士さん…


 お姉ちゃんの…




 好きな人…




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る