第一章 冒険の始まり
第1話 ログイン
俺の名前は
そして本日、新作ゲームと新作ゲーム機の発売日であるのだ!!俺は前日に支度をし、発売の1日前に並んだ。しかし、それでも世のゲーマーたちが少し並んでいた。
「さすがは世界初のVRMMOだな。人の並びがえぐいぜ」
俺は寝ないことを考え、スマホゲームをひたすらやり込んでいた。しかし、スマホゲームをずっとやり込んでいたからかある事に気づくことができなかった――。
そのある事とはつまり、【盗難】である。
そして、発売時刻まであと10秒。遂に世界初のVRMMOが発売された!整理券を持った俺たちゲーマーは順番が来たら次々に店内に入り、それぞれ新作を手に取ってはレジに持っていく。そして、俺は新作ゲームを手にしたあとレジへ行き、値段を言われるまでに財布を出そうとするも、リュックを手当り次第に探すが見つからない。
「て、店員さん。少しお待ちください」
「あいよ」
ないないないないないないないないないないないないないないない。財布がなぁああい!!!!なんでだ!どぉおおしてなんだよぉ!!!こんな時に限って盗まれたとでも言うのかこんちきしょ!!!心の叫びが声に出てしまうと思われる勢いで心で叫び続ける。
「大丈夫ですか?財布は見つかったのですか?」
「ごめんなさい……。恐らく盗まれました」
こうして、俺の新たなスタートはスタートせずに始まったのだった。
俺は帰ったあと散々文句を言いまくった。いわゆる愚痴だ。
「ああああああどうして俺を狙ったんだよ盗んだやつ!!ゆるさねぇ!絶対許さねえ!死ぬ気で貯めまくった俺の金を!!!無駄にしやがって!!俺の労働を返せ!!俺の苦労を思い知れ!!てめぇは簡単に手に入れたかもしんねぇけどよ!俺はめちゃくちゃ苦労したんだぞ!ふざけんなよ!!」
俺は高校に通いながらバイトをこの日のために一生懸命にやっていた。しかし、とあるゲームをきっかけに高校に行かなくなり、ひたすらやり込むゲーマーと化していたのだ。バイトを中心とした生活をしながらも、ちゃんとゲームをやっていた。
「盗んだやつの顔を見れなかったのは残念だ。スマホをいじっていた俺も悪いわけだし」
めちゃくちゃ愚痴を言ったあと落ち着いた俺は、新たに決意をして眠りについたのだった。
それから1年後――。俺はようやくちょうど一年前に発売されたVRMMOを買うことができた。情報「公式サイト」によれば、このゲームには換金システムというのがあり、ゲーム内通貨を一定まで貯めるミッションをクリアすれば使用できるようになるらしい。このゲームの通貨は【ゴールド】だ。そして職業と言うのがあり、剣士であるソードマスター。魔法使い兼賢者であるマジックマスター。守りを得意とする守護神ガーディアン。金儲けをメインにした職業のゴールドハンター。トリッキーな戦い方が可能な盗賊。現職業の中で最強と言われ、人気がいちばん高い職業で双剣使いであるダブルソードマスター。
これらが今発覚されている職業だ。これらの他にも追加予定の職業があるらしいが、まだ未発表だ。
「くぅううう!!ついに買えた!買えたぞッ!!早速帰ってログインじゃあ!」
勢いそのままにして帰った俺は急いでログインの準備をする。新作ゲーム機というのは名前を
ゲーム機が時計であるためカセットもちっちゃい。そして、ログイン時に必要な掛け声がある。即ち――。
「GOログイン!」
ここから新たなスタートが始まる。
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