第2話 働く意義
リョウside
金曜日ランチの忙しい中
リョウ「冴多(さえた)さん、冷蔵庫の整理して!」
俺は、イタリア料理店のオーナーシェフをしている御厨涼也(みくりや.りょうや)
指示したけど……
心紀(みさき)「了解!」
調理補助の冴多さんは、(冴多心紀)(さえた.みさき)この言葉の意味を
(理解してない…か…)
人それぞれ、理解力も能力も違うのは当た前、現に今日ホール担当の佐藤さんは理解しているし(週変わりで調理補助とホール交替)
俺がさ、真意を伝えればさ良い事なの、分かってんの…そろそろ、きちんと…いつか分かるだろうで済ます問題じゃないしな
PM14:30過ぎ…賄いを作っている冴多さん
冷蔵庫の中確認
(出来ている…けど)
賄いの仕上げ(盛り付けセッティング等)を佐藤さんに任すと
リョウ「冴多さん冷蔵庫の整理ありがとう」
俺やな奴だ…冴多さんも俺の顔見つめ
心紀「リョウ…俺さ、今更ながらに気が付いたの、親父や、前の職場でも…俺はふうちゃんに…」
ふうちゃん…ホールの接客のバイトの桜王風華(さくらお.ふうか)ちゃん…
(ふうちゃん…間違ってないけど間違えだよ)
リョウ「ふうちゃん、賄い食べて帰りなよ」
風華「…いえ、ありがとうございます、御免なさいお気持ちだけ…15:00には…」
リョウ「…そっか…でも、少し時間いい?」
風華「…はい」
佐藤さん、丹部(たんべ)さん二人で賄いを…悪いけど…冴多さん、ふうちゃんに事務室兼ロッカールームに来てもらうと
心紀「ふうちゃん、さっきはありがとうリョウ…シェフに『ありがとう』って言われたんだ、当たりだった、俺が気付いてすべき事なのにさ助かったよ」
(先越された…)
動揺を隠せず、瞳を揺らすふうちゃん…
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