第14話 初恋 ~苺~

 ヤマトにぃがリビングの扉を開けた瞬間、呼吸が止まりそうになった


 だって、忘れた事なかったもん…


 小学生5年の3月の私の誕生日に会った人


 妹の誕生日に自分の友達呼ぶなんて何考えているの?って余りの過保護振りに


 おにぃ達に腹立てていたんだけど


リョウ『御厨涼也です』


のん『伊藤のんデス』


リョウ『のんちゃん?お誕生日おめでとう!』


 って言ってもらった瞬間ほっぺたが熱くなって、胸がキューってなっちゃって…


 お話出来なくなっちゃって…


リョウ『のんちゃん大丈夫?ほっぺた、桜色だよ?』


 ってニッコリ笑うと私のほっぺたを軽く摘まんできたの


 後で亜子と結衣に


亜子.結衣『カッコ良かったね!"のんちゃん好きになったんでしょ?』


 ってからかわれて


のん『違うもん!』


 って誤魔化したんだけど、引っ越したからその後会えなくて…


 淡い記憶…初恋


のん「リョウくん?」 


リョウ「覚えていてくれたんだね?ちゃん久し振り!」


 思わず小さく呟いちゃったんだけど


 彼は嬉しそうにニッコリして…久し振り!って…


 余りのカッコ良さにクラクラしたの…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る