第二十三条 世界観の提示


世界観は、脇役を除く登場人物の五感によって描写する。

二 世界観は、起までに提示されなければならない。ただし、承において追加で提示することを妨げない。転以降に新たな世界観を提示することは、すでに提示された世界観から類推、連想できない限り、許されない。

三 提示されなかった世界観は、世界観としての効力を失う。ただし、すでに提示された世界観と密接に関係するときは、この限りでない。

四 提示されず効力を失った世界観は、削除する。



◆逐条解説◇


(一項)

主要キャラの目に映った物、肌で感じたことを通して世界観を表そう。情報だけポンと置くのはダメ。


(二項)

世界観はできるだけ「起」のうちに出す。少なくとも「承」が終わるまでには全部出し尽くそう。読者がひっくり返るような出来事を起こした後に「実はこういう設定もあって」はダメ。読者が別の意味でひっくり返る。

ただし、「ああ、あれはそういうことだったのね」と読者が思ってくれればOK。


(三項)

明かされない事実は意味がない。キャラが認識できない事実は事実にならない。

ただし、本当に重要な事実(設定)なら、時が来るまで大事にしまっておいても大丈夫。


(四項)

お蔵入りとは言うものの、意味のない事実(設定)をしまっておく蔵はありません。あなたの心にしっかりと刻み込んで、丁重に供養しましょう。



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