16・・鍵の教会

 ここは砂漠、見渡す限り砂漠、

しかし万全な準備をしていた俺は

そこまで手こずることもなく、順調に歩んでいく。


そして直ぐに眼前に、目的の洞窟を捉える。


これが鍵の洞窟?


一見した感想は

斜めに傾いた教会。

だ。


―――俺は、意を決して、中へと足を踏み入れる。

中は古びた教会、広く薄暗い。

部屋全体はそこまで傾いてない、


まず目に飛び込んできたのは、


時計だ。

古時計?

斜めに傾き、ほこりがうっすら被る。


その時間の針は、

7時を指している。


何か意味があるのか?

気になったが、

とりあえず奥へと進む。


すると、壁画があった。

何が描かれているのかは

黒ずんでいて良く解らない、が


何とか読める部分を探していくと、

そこには


七 七


歪み、黒く塗りつぶされた文字で書かれている。


なんだこれは?


俺は、さらに先へと進む。


壁には、ステンドグラスに描かれる人々、建物、

それは割れていて、汚れて赤く錆びて

黒ずんでいる。

何処か不気味さを感じさせる。


すると

やがて教壇らしき場所に、行き当たる。

これで全てらしい。


よく見ると教壇の奥の壁には、


× ム


と掘ってある。


これは?

何かの暗号だろうか?

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