10・・異形者
凄まじい破壊音が宿の外で響く。
辺りは暗闇に包まれている。
いつの間にか寝ていたようだ。
何も見えないため、部屋の中を手探りで
進む。すると何かが当たる。
それを持って、宿の外へと
飛び出す。
そこには、闇に動く何かが、無数に居る。
「異形め!」
誰かが叫んだ。
(異形者)
マナの話を思い出す。
確かこの周辺に出没するという奴ら。
人々を容赦なく襲い殺すという。
暗闇がうごめくたび、
あちこちで悲鳴が聞こえる。
俺は思わず、
(マナ!)
マナを助けなければ、と思った。
その時、突然目の前に黒い影が襲ってきた。
「!?」
俺は不意に手に持っていた何かを振りかざす。
(キィン!!)
と響くような音がして、異形をはじき返す。
これは、剣だ。
さっきふと手に持ったのは剣だったのか。
更に襲い掛かる異形。
僕は再び剣を合わせる。
(ザク)
そして、一体の異形を斬る。
手ごたえはあった。
そいつは闇に消えた。
一体どこへ行ったのか?
倒したのか?
更に襲い掛かる異形。
辺りを囲まれていた!
3体同時に。襲い掛かる。
「く!?」
目を閉じる。
(ドン!)
その時、馬に乗った何者かが、異形を吹き飛ばす。
更に槍で突き刺した。
「!」
俺は驚く。
異形は黒いチリとなって消えた。
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