聖樹(マナ)の少女

沢山そらい

1・・ユグドラシルの聖樹(マナ)

 青空に雲が薄くかかる、見渡す限りの大平原、

緑が生い茂り、大自然の豊かさが感じられる。

 

 景色を一通り見ると、目に入ったのは、

10㎞先位だろうか?

 おぼろげながら見える遥か遠くの一本の塔?樹?

遥か上空まで続いている。

 上は雲に隠れ、ぼやけて見えなくなっている。

高さは計り知れない。

確認できるだけで、5000mはあるかもしれない。


俺はその大きさに圧倒され立ち尽くす。


しかし、感心してる場合ではない。

気温はおそらく30度程、湿気も多く、

このまま立ち止まってはいられない。


そう思い、俺は歩き出す。

他に目印なく、その樹の方向へ。

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