【番外編】 智の恋
皆さん! どうも、智です!! 今日は智の恋ですよ! 大注目!! えー、大注目は調子に乗りましたが…。智の恋などなど、番外編がスタートしますので、たまに遊びに来てくださいね! では、今日は智の恋! 楽しんでくださいね。
「智くん、遅れちゃってごめんね」
「いや、全然大丈夫!」
「ちょっとお兄ちゃんがねー…」
「え。お兄さんに何かあった?」
「いや…。あのね、智くん。ちょっと話したいことあって、カフェ入ってもいいかな?」
え、え! 番外編最初のラブラブデートだと思ってたのに…改まって話って…。悪い方に考えるな、俺!!
「えっと…。今日は気ままにデートの予定だったし、大丈夫だよ」
…不安そうな顔だなぁ。
「美咲さん、どんな話だって聞くよ。俺こんなだけど、頼ってほしいな! カフェ、どこ行きましょうかねー!」
「ありがとう」
あ、笑った。よかった。話ってなんだろうな…。
「オレンジジュースとコーヒーください」
俺コーヒー好きなタイプの大人な男なんですよねー。あ、強がりとかではなく本心です。えーっと、美咲さんはちょっと不安そうですが…さっきよりは和らいでいるようなので話をしっかり聞きたいと思います。
「美咲さん」
「あ、ごめんね」
「いえ、ゆっくりで大丈夫だから。カフェも楽しみつつ…ね?」
「うん、ありがとう。えっと…」
また不安そうな顔…。そうだ、話す前に…
「美咲さん、先にちょっといい?」
「…? うん」
「ちょっと隣ごめんね」
急に隣に座る彼氏とか、周りから見ても(あんまりお客さんいないけど)美咲さんから見ても変かもしれないけど…。俺は大きな声で言えるほど勇気はないので。
「…?」
「どんな話を聞いても俺が美咲さんを好きな気持ちは変わらないよ」
耳元でこんなこと言って、カッコつけてると思われるかもしれないけど。俺は本気でそう思ってるから。
「…ありがとう、智くん。私ちゃんと話すね」
「うん、俺もちゃんと聞くね?」
まだ不安そうだけど、いつもの美咲さんを取り戻した気がする。よかった。それにしても、どんな話が来るんだ? カッコつけたけど、別れ話…だったらダサいかも? いやいや、それはないな。うん。信じろ、俺。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます